ウルトラ初参戦!2005年しまなみ海道100kmウルトラ遠足完走記

ウルトラ初参戦!2005年しまなみ海道100kmウルトラ遠足完走記Running / Bike

10年ほど前、はじめて100kmウルトラマラソンに参加した時の完走記を再掲載しています。

今の自分が書いたらもっと違った書き方になるだろうと思ったりするのだが、あらためて読み返してみると当時走っていた時の様子が思い出されます。そして「こんなん誰が読むねん?」と思えるような自己満足な完走記です。

現在の”しまなみ海道100kmウルトラ遠足”

この”しまなみ海道100kmウルトラ遠足”は以前にも開催されない期間がありましたが、ちょっとググってみたところ、昨年までは開催されていましたが今年からは開催されなくなってしまったようです。

参考リンク: しまなみ海道100kmウルトラ遠足 大会終了 – 包装コンサルタント 伊藤洋一 ブログ

上記リンク先によると、海宝さんのホームページに下記のように掲載されていたそうです。現在は海宝さんのホームページも無くなってしまっています。

~・~・~・しまなみ海道100kmウルトラ遠足・~・~・~
第14回をもって終了させていただきます。参加していただいた皆様、ご支援、ご協力していただいた皆様、本大会にかかわっていただいた全ての皆様方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。(2014.8.8)

制限時間も緩く、競うよりも楽しむ大会だっただけに残念ですね。大会が継続出来ないのはランナーのマナー違反が原因という説もあるようです。ランニングブームにより大会参加者が増えていけば、いくらマナー向上を訴えたところである一定数のマナーの悪い方の存在を0には出来ないというのが現実だろうと思う。

これは別にマラソン大会に限った事ではなく、あらゆる集団に対して言える事ですね。ごく一部の方のためにルールを作ったり厳しくしたり、、、。そういう手間暇をかけることや、ルールを破った人を叱ったりする事はもの凄い負担になるということ。しかも「なんでこんな事で嫌な思いをせなあかんねん!」というマイナス方向な負担になります。

大人になればなるほど、叱ってくれる人が少なくなっていきます。気付かないうちにマナー違反になるような事をしていないか自分の行動を振り返ってみる必要がありそうですね。とは言っても自分の悪い点には中々気付きにくいのではありますが、、、。

では、ここから下が以前の完走記です。


大会結果

  • 日付:2005年6月4日(土)
  • 記録:9時間42分38秒(Average-5:50/km)
  • 順位:12位

コース

コースの下調べもしていなかったのですが、しまなみ海道の橋へ上る階段やスロープもあり、思っていたよりキツイコースでした。でも景色は抜群です♪

画像をクリックすれば拡大図を見られます。

2005年しまなみ海道100kmウルトラ遠足「コース案内図」

2005年しまなみ海道100kmウルトラ遠足「コース案内図」

ラップタイム

距離区間SplitLapPace所感
550:26:0326:035:13初ウルトラスタート!最初のペースはますまず。
1050:49:5423:514:4620km地点あたりまでは少し起伏もある国道を走る。ペースは徐々に上がっていく。
1551:12:1122:174:27
2051:38:3426:235:17
2552:00:4222:084:26最初の階段~尾道大橋~いよいよしまなみ海道へ。
3052:25:2724:454:57海の匂いが懐かしい向島。
3552:43:4118:143:39絶対距離短いで!でもエイドのオレンジジュースはメチャ美味♪
4053:10:1026:295:18この辺りまでは、時間の経過も早く感じ、順調に走る。
4553:39:2529:155:51
5054:07:4228:175:39中間点、まだ脚は元気だ、「9時間も切れるだろう。」なんて思ってしまう。
5554:37:3129:495:58トイレ休憩のロスタイムがあります。
6055:02:3325:025:00まだ5分ペースで走れているが、疲労の感じはじめか?
6555:34:1431:416:20未踏の距離へと入っていき、完全にペースが落ち始める。
7056:06:2132:076:25撃沈と言ってもいいだろう。気持ちを切り替え、ゆっくりでも走る事を心がける。
7556:38:2332:026:24
8057:14:0935:467:09精神的に最も辛かった80~90km。来島海峡大橋に上る前、おじさんの拍手が心に響く。
8557:54:5340:448:09
90----※待ち遠しい90km地点、しかし、距離表示を見逃しました。(T-T)
95109:03:591:09:066:5592.6km地点のエイドで左脹脛が攣る。マッサージして頂いたエイドの皆さん、ありがとうございました。
10059:42:3838:397:44ゆっくりとゴールテープを切る。大満足な結果です。
\(^O^)/

※丸さん後日談。

90kmの表示は橋の上ですので取り付けできませんので気をつけてくださいと、受付の掲示板にありました。

てなわけで、90km地点の距離表示は元々無かったようです。(^^;

大会まで

初100kmはどの大会へ?

この“しまなみ海道100kmウルトラ遠足”に申し込んだのは、そろそろ締め切りも近づいてきた4月中旬頃だったと思います。@hieveのsecond stageで目標達成出来ていないのが下の2つ。

  • 初ウルトラマラソン(100km)でサブテンを達成する事。
  • 10kmで39:56を切る事。

自分で言うのもなんですが、現在の走力なら、どちらの目標もきちんと練習を継続し、レース中に不測の事態さえ起きなければまず間違いなく達成出来るであろうと思っていました。

10kmの目標に関しては、フルへ向けてスピード練習も取り入れていく秋以降に持ち越すとして、100kmにいつ挑戦するかを考えた。と言ってもウルトラは参加費も高いし、それに遠征費も必要となるので、おのずと比較的近場な“しまなみ”か“丹後”に絞られてしまったのですけど・・・(苦笑)

秋~冬にかけてのマラソンシーズンは、やはりフルマラソンをメインの目標に据えたい。9月開催の“丹後”に参加するとなると、その後のダメージにより、フルマラソンへ向けての練習に支障をきたしてしまう可能性がかなり大きい。という訳で、必然的に6月開催の“しまなみ海道100kmウルトラ遠足”に申し込む事になったのである。

目標サブ10?

さて目標ですが、先に書いたようにまずサブ10は是非とも達成したい!ただ、この初ウルトラでのサブ10目標は、@hieve管理人のうっちーさんに少々心配をおかけしていたようだ。以下@hieve掲示板のうっちーさんの書き込みより引用です。

そーです、今回なっかんさんが達成されたハードルは「初ウルトラマラソン(100km)でサブ10を達成する。」でした。この目標の設定を許可した僕の確認不足のため勝手に心配しておりましたが、今後は許可しませんので皆さんも気に留めておいて下さい。
もう気がつきましたね!(笑)そ~~です!今回なっかんさんが万が一の不慮の事故、もしくはトラブル発生で10時間を切れなければ、なっかんさんは永遠にサードステージにいけなかったのです。「初」と言うのは一生のうちで1回しかないことなので@のハードルとして掲げるより通常の通過点として考えていただける方がありがたいです。

少々無茶な?目標設定してしまってご免なさい。m(__)m

いよいよ“しまなみ”も近づいてきた5月下旬頃、どのようなコースを走るのか調べてもいないのに、僕の実力からすると100kmの完走タイムはどのくらいなら走れるだろう?と考えてみた。ウルトラ経験者のホームページ等を拝見して出した答えは。

フルマラソンのタイムを3倍したタイム!

これなら決して無謀なタイムとは言えないだろう。但し、ウルトラを何度か経験した上での目標であって、初ウルトラでのこの目標設定はちょっと無謀だろう、とも思いましたが・・・

僕のフルマラソンベストタイムは昨年の加古川マラソンで出した2時間53分36秒。このタイムを3倍すると、8時間40分48秒というタイムになります。いくら何でもこのタイムはちょっと無理だろうが、あわよくば、サブ9を達成したいなどと、密かに思ってしまうのだった。しかし、走り出す前はいろいろと考えるのも楽しいのだが、スタートしてからはいろんな思いが甘かったと思い知らされるのであった・・・

今までこなしてきた練習は走り込みだけ。スピード練習は2月の木津川マラソン以降は殆どしていない。100kmを走るには、5分ペースで充分、スピード練習は不要だろうと考えた。それから今の時期は、秋のフルへ向けての基礎固めをしておきたいところ。基礎固めを兼ねてスピードはあまり意識せず、5月は過去2番目となる566kmを走りこみました。

昨年のシーズン開始から極端に走行距離を落とした月も無く、距離だけは継続して走り続けている。スピードはともかく、スタミナだけは維持出来ているだろう。

前日

いよいよ明日に迫った6月3日、今日の夕方福山へ向けて出発である。当初は自分でホテルなどの手配もしようかと思っていたのだが、面倒くさがりの僕は、結局ホスピタリティーツアーズのオフィシャルツアーを申し込みました。このツアーは、大阪の難波を高速バスで出発し、福山のホテル宿泊~朝食(お弁当)、大会終了後フェリーに乗り翌朝には神戸港に到着するというものである。

当初は仕事を終えてから出発しようかな?なんて考えてもいたが、走りに行く体勢で中途半端に会社を出て行くのもなんだかなぁ~???という気分になり、結局終日休みをとりました。しかし、“しまなみ海道”を走り終え、翌週の月曜から上海出張の予定になってしまっているものだから、この準備や、ちらかってしまっているPC廻りの片付けなどをしているとあっという間に出発の時間がやってきた。

電車を乗り継ぎ、難波到着。高速バスの乗り場は初めて行くOCATビル。そこへ案内の用紙を見ながら向かっていく。

バスの出発は17時5分だが、少し早めの16時30分頃にOCATビルのバス乗り場へ到着。福山行きバス乗り場を確認し、周囲を見回す。ランナーさんと思われる方も数名見受けられる。そして既に泡を召されている方も・・・(^^)

出発の時間が近づいてきた。僕も泡を仕入れに近くの売店へ(^^;

「○麗ください。」こう言えば普通1本出してきますよねぇ~、2本にしようか迷っていたのだが、結局「すいません、2本下さい。」となり、おつまみのスルメも買ってバスに乗り込む。

時間になり発車する。梅田で一旦停車し、福山方面へと向かう乗客をさらに乗せて再出発。“しまなみ”に出場されると思われるランナーらしき人達も乗ってきた。僕の隣にも一見してランナーとわかる女性の方が乗ってきた。「しまなみ走られるんですか?」と、少しばかり話を交わす。

その後は買ってきた泡を飲み、どうせ今夜は睡眠不足になるだろうから、一眠りしておく事にする。福山到着予定は20時49分、まだ4時間近くあるしね!

数回トイレ休憩の停車をし、いよいよ福山に近づいて来た頃、大会案内のパンフレット等を出して見てみる。

「ありゃ、こんなん書かんとあかんの?」

と、自己紹介や大会参加目的などを記入する用紙発見!ナンバーカード引換券にもサインしていないし・・・

隣の女性ランナーさんに「書きました?」と聞いてみるが、当然ながら買いておられる。まぁ、今まで案内のパンフレットや、コース図などもじっくりと見ていなかったもんねぇ。(^^;

一見して生真面目そうななっかんですが、(←そんなことないって?笑)実は、かなーりずぼらな性格であったりするのである。

そんなこんなで、福山駅前到着。僕が泊まるホテルは大会受付会場にもなっている福山ニューキャッスルホテルである。寝るだけに泊まるには勿体ないホテルたが、自分で手配する事を怠ったので仕方ない。ホテルに着いてチェックイン、同室の方は先にチェックインしているようだが、外出中のようだ。部屋を開けてもらい、荷物だけ置き、すでに福山入りしている丸さんに連絡する。

ホテルのロビーで丸さんと落ち合い食事へと向かう。丸さんによると、福山駅構内にレストラン街があるそうなので、そちらへ向かってみる。しかーし、既に閉店している・・・只今の時刻は21時過ぎ、ちょっと早いんじゃないの?

仕方がないので、外を歩いて探してみるが、居酒屋くらいしか見当たらない。一応マラソン前日なので、炭水化物系を食べておきたいところ、食堂かうどん屋に入りたいところなのだが・・・もう少し探しても無ければ、居酒屋に入ろうかと思った時に食堂発見!

なんていう名のお店か覚えていませんが、と言うよりも最初から店の名は気にしていませんでした。路地裏の小さな食堂へ入り、メニューの中から何を食べるか考える。定食メニューもあったが、「たこのタタキ」(お酒のあて系)というのがある。

どんなんやろ~?と思っていたら、これを定食にして貰えるそうなので、「たこのタタキ定食」として注文する。丸さんは、えーっと、何を注文しましたっけ???^^;

フルマラソンで狙ったレース前日ほどのストイックさも無いし、当然のごとく丸さん共々生ビールも注文する。“しまなみ”のコースの事など話しているうちに、僕がどんなコースか知らない事、自己紹介用紙に何も記入していない事が発覚!いかにいい加減なやつかバレてしまった日でもあったのだ。(^^ゞ

そしてお待ちかねの“たこのタタキ”登場!

なっかん「ん?たこの刺身??」
丸さん「こちらでは刺身に生姜やネギなどをまぶすとタタキというのよ。」

との事で、ひとつ賢くなりました。

そういえば丸さんとは昨年の篠山以来1年3ヶ月ぶりなのだが、ネット上で交流があるからそれほど久々~という気もしない。生ビールも2杯目、ご飯も御代わりしてカーボローディング完了。

食堂からの帰り際、「明日走られるのですか?」と食堂のお姉さんから聞かれる。
なっかん「はい、走りますよ~。」
食堂のお姉さん「どのくらいで走るのですか?」
なっかん「僕は10時間くらい、ご馳走さんでした。」

丸さんと明日の健闘を誓い、ホテルの部屋へ。時間は22時頃だったでしょうか、同室の方はお休みのようでしたが、ドアを開けてもらい部屋へと入る。うぉ、なかなか体格のいい方だ!と心の中で思う。一見すると、マラソンなど走りそうにもない体格の方が結構参加されるようなので、ちょっと意外でもある。

簡単に自己紹介と少しだけお話をし、明朝早いので先に休んでいただいて僕はシャワーを浴びる。そして、自己紹介の用紙に記入し、@hieve掲示板を覗き、ちょっとカキコして眠りにつく。

当日

午前3時、僕のTIMEXちゃんが鳴り、目覚める。ついさっき寝たばかりなのに、もう起きる時間かぁ~。初対面の方と同室でゆっくり眠れるのかな?なんて思いも少しはあったが、短いながらもぐっすりと眠る事は出来た。3時半頃、大会の受付を済ませ、ついでに朝食の弁当を二人分貰ってくる。

部屋に帰って朝食タイム。弁当は鳥丼とでも言えばいいのでしょうか?鶏肉を使ったどんぶりと冷やしうどん、バナナとペットボトルのお茶である。早朝3時半に食べるにはかな~り重く、ボリューム満点!しかも夕べ食事をしてからまだ6時間ほどしか経過していない。と書けば、食欲がなさそうに感じられるかもしれませんが、ちゃっかりと僕のお腹へ全部入りました。

もう1時間半後にはスタートだというのに、完全に食べすぎ、お腹も結構張っている。後はトイレを済ませ、すっきりさせておきたいところなのだが、これがすっきりとはいきませんでした。(悲)

少々変なお話ですんません。m(__)m
大会前、ましてや早朝の時間は慌しく経過し、すぐにいい時間となる。

この大会に5人まとめて申し込めば貰える特性Tシャツを姫さまから受け取る事になっていた。その姫さまより「受付にいますよ~」とメールをもらう。丁度部屋を出ようとしていたので、同室の方と一緒にロビーへと降りる。

しかーし、続々とランナーさんが荷物を預けにきてるので、姫さまを確認出来ない!と思っていたら姫さま発見!荷物を預け、スタート会場の福山城へと姫さまと一緒に向かう。

会場の福山城へ到着し、丸さんとも合流した。記念写真など少々撮影してスタート時間を待つ。せっかく高い参加費を払うのだから、ゆっくりとエイドを楽しみながら走るのもいいなぁ~♪なんて思いもあったが、スタート時間が迫ってくると前の方へ進出する!

緊張感はさほど無いが、やっぱり初100km、ちょっとだけドキドキしてきた。スタート1分前、いよいよだ!

遠足スタート!

午前5時、お金を払ってまで100kmを走ろうという900人強の変人達が一斉にスタートする。僕も前列左方より、渋滞にも巻き込まれず順調にスタートを切る。先導のBikeに引き続き、先頭グループのランナーさんは快調に走っていく。頑張れば僕も付いて行けそうなペースだが、これはウルトラマラソンなのだ!5分ペースで充分、気負わずに抑え目で行こう。

しばらく走るといきなり信号待ち、どうやら先頭の方のランナーさん達に、この信号待ちで追いついてしまったようだ。やはりフルまでのレースと違い、交通規制も出来ないのであろう。あせる事無く、信号が変わるのを待ち再スタートする。

20kmあたりまでは国道と思われる道を走っていく。まだ早朝で曇り空、暑さもそれほど感じない。気がかりなのは、昨夜と今朝の食事が結構お腹に溜まっている事だ。かなりお腹に張りを感じる、昨日の朝は61.2kgだった体重が、恐らく今は63kgほどあるだろう。

お腹に張りを感じながらも順調に5km地点通過。時計を確認すると、26分3秒。信号待ちもあったし、まずまずこんなものかな?

そしてすぐに最初のエイドステーション到着。まだスタートしたばかりだが、給水はしっかりとしておく。他のランナーさんもそうだが、足を止めてきっちりと給水してすぐに再スタート。走りながら給水するつもりも無いのだが、ゆっくりと立ち止まる気持ちも無いのである。

単独走にならないよう、ペースの合いそうなランナーさんについて行こうと思うが、どうも予定の5分ペースより若干ペースが速く感じはじめる。それでも苦しいペースでもないし、そのまま行く事にする。これが後々大きく響いてきたのかもしれないが・・・

尾道大橋~向島へ

時々起伏もあり、トンネルもいくつか抜け、20.2km地点のエイドを過ぎいよいよ最初の階段を迎える。

ここまでのペース。

  • 5~10km:23分51秒(4分46秒/km)
  • 10~15km:22分17秒(4分27秒/km)
  • 15~20km:26分23秒(5分17秒/km)

距離表示も少々怪しいのかもしれないが、やはりペースが上がっている。各エイドでは梅干を食べ、給水を確実にしてきた。走る前にエネルギー補給したものが、まだまだお腹に残っている。お腹がタッポンタッポンしている感じや。

さあ、目の前の階段、普段は階段でもゆっくりと走るように心がけているのだが、今日は脚に負担がかからないよう、歩いて上ろう。大股で階段を上り、最初の橋「尾道大橋」を渡る。この橋の歩道がメッチャ狭い!

最初の階段と最初の橋「尾道大橋」を無事に走りきる。まだまだこの“しまなみ海道100kmウルトラ遠足”の小手調べ、階段も橋も短いものであった。

前半戦のこのあたりは、時間も距離も感覚的に早く過ぎ去っていき、記憶にもあまり残っていない。24.8km地点にエイドがあり、25km地点を2時間42秒で通過する。20~25kmは22分8秒、4分26秒ペースである。しかし先ほどの15~20kmが少々長く、この5kmはちょっと短めなんだろう?

向島を縦断すると、日本海側出身の僕には懐かしい匂いがしてきた。そう、海の匂いである。瀬戸内海の海岸沿いを第2の橋、因島大橋目指して走る。このあたりでは並走しているランナーさんはいないが、前方に黒のランシャツランパン姿のカップルのランナーさんが快調に走っているのが見える。そして29.3kmのエイドでそのランナーさん達に追いつくが、僕が足を止めている間に先に行かれ、また同じような間隔で後を追っかける。

30km地点は2時間25分27秒で通過、ラップタイム24分45秒(4分57秒/km)。まずまずだ。

因島大橋~因島

ロードレーサーで先導してきたスタッフの方でしょうか?Bikeを降りてコースの案内をされている。道路を外れて左へ入っていくと、階段が見える。「うぉ!もしかしてあの階段上るん?」前を走っていたカップルのランナーさんは、ここのトイレに立ち寄ったようなので、その間に追い越した。前を行くランナーさんは見えないが、やはりこの階段を上るコースのようだ。

ついつい、生駒に行ったときの癖でゆっくりと走りながら階段を上ろうとする。「イカン、イカン、今日は大会なのだ。脚への負担が小さくなるよう、大股で歩こう!」

階段を上りきる少し手前でカメラマンが構えている。ちょっとポーズをとって通過していく。そして階段を上りきる、「ハァ、ハァ。」ちょっと息が切れているが、因島大橋へと入っていく。太陽も昇ってきているが、自転車や歩行者は車道の下に専用の道路があり、そこを走っている。おかげで影もあり、海からの風が少し心地よい。前方に前を行くランナーさんが見えるが、「そのうちに追いつく事が出来るかな?」などと考える。

橋を越え、因島に入り、しばらく走ると35kmのエイドステーションに着いた。

「あれ、もう35km?」

時計を見るとこの5kmのラップタイムは18分14秒。

「これは絶対に距離短いな!」

そして噂に聞いていた絞りたてのオレンジジュースをいただく。

「おぉ~!美味い!!」
「もう一杯ください。」

至福の時である。相変わらずお腹は張っているのだが、つい飲んでしまう。空腹感は、これっぽっちも無い。

このエイドでもさほど足を止めず、すぐに再スタート!既に30km以上走り、「フルなら一番キツイ頃だろうなぁ~。」と思いながら、まだまだこのあたりでは疲労感もさほど感じず順調に走れている。

因島を快調に走り、あっという間に40km地点通過!3時間10分10秒、5kmラップは26分29秒。

「おぉ~、予定より速い!」

この時点ではまだまだ疲労も感じていないし走れる間はこのまま行っておこう!

41kmのエイド地点、まだお腹も空いていないし、給水とレモン、オレンジだけ食べすぐにスタート!イロイロと美味しそうなものもあるのだが、お腹タプタプなんだもんなぁ~(T-T)

そして生口橋へのスロープを上り、生口橋から生口島へ・・・

生口島へ

橋を渡るたびに階段や坂を上ったり下ったりなのだが、それほど苦痛には感じない。これも何度か生駒に走りに行ったおかげやな。なんて思いながら生口橋を渡っていく。

生口島へ入り、フルの距離もおそらく越えただろう。そして45km地点を3時間39分25秒で通過していく。46.5km地点のエイドも勿体ないけどあっさりと通過し、いよいよ中間点へ。

道路上へコース案内の矢印がペイントされているのだが、この矢印が道路を左折するように書かれている。しかし、前方にランナーさんの姿が見えるではないですか!

「あれ、前のランナーさんコース間違えたん???」

前のランナーさんを追っかけようかと少し直進したが、前方に50km地点と思われる表示も見えるから、コースが間違っている訳でもなさそうや。後方から走ってきたランナーさんにもコースを確認しようとしたところ、左手にエイドが見える。

「なんだ、そういう事かー。」

正規のコースなら、先ほどの場所へ戻り、左折していかねばならないのだが、もう一人のランナーさんと、ちょっとだけコースを逆走するようなかたちでほぼ中間点となる49.9km地点のエイドステーションへ。

「あれ、こっちから来ちゃったの?」

と海宝さん直々に言われてしまう。

「本当はあっちから来るの、でもまぁいいや。」

前のランナーさんがコースミスをしたのかと思い、こうなってしまった事を説明する。ここでは少し足を止める時間を長くし、しっかりと給水してオレンジ、レモンを頂く。

「行ってきまーす。」と再スタート。すぐに先ほど見た50km地点通過。

4時間7分42秒。

5分ペースなら4時間10分になるから、予定よりちょっと速い。エイドで立ち止まっている時間もあるから、実際はもっと速いペースで走っているのかもしれない。ここまで来たら、残りを6分ペースで走っても9時間ちょいや!「9時間は切れるやろうなぁ~。」なんて甘い考えが頭をよぎっている。

50kmを越え、お腹の中味も消化されてきたようだ。少し前方に2人のランナーさんが見える。離れてしまうのが勿体ないが、お腹をすっきりさせる為、道路沿いの公衆トイレへと入る。微妙にすっきりしていないようだが、トイレを出て再スタートする。前にも後ろにもランナーさんは見えないようだ。ここからしばらく単独走となる。コース案内を見逃したら、迷子になるでー!

コースは車も少なく走りやすい、気持ちよい海岸線を走りサンセットビーチへ入る。ビーチの途中で55km地点を4時間37分31秒で通過、この5kmは29分49秒。トイレに立ち寄ったからこんなもんでしょう。

サンセットビーチのエイドステーション到着。ここで初めて頭から冷たい水をかけてもらう。日も高くなって暑くなってきているから、この冷たい水が気持ちいい♪このあたりから徐々にエイドで立ち止まっている時間が長くなってくる。おじさんに「速いね、自転車でもまだ着かんよー!」なんて言われながら、ここではレモンやオレンジに加え、いちごを頂く。そして「行ってきまーす!」と再スタート。

60km地点通過、5時間2分33秒、5kmラップは25分2秒。ここまできてまだ5分ペースや!ゴールタイムが楽しみやなぁ~♪

多田羅大橋~大三島

多田羅大橋へ上る階段の下にUMMLさんの私設エイドがある。ここで水と飴を頂き階段へ。多田羅大橋に上るとかなり前方の方にランナーさんが見える。その内に追いつく事が出来るだろうか?

橋を渡り切ると、カメラマンが待ち構えている、ハイポーズとした後、62.1km地点のエイドステーション到着。おしぼりを貰い、ここでも頭から水をかけてもらう。脚にも徐々に疲労が溜まり始めているようだ。ここでもレモンやオレンジを中心にしっかりと給水する。お腹も少しはすっきりしてきているようだ。

さぁ、ここから未踏の領域へのスタートだ!今まで走った最長距離は、昨年知多半島で走った1人マラニックの63kmである。このエイドを再スタートする時、後方のランナーさんがエイドに入ってきたのが見えた。

徐々に大きくなる疲労と、ペースが落ち始めている事を感じながら、大三島の海岸沿い道路を走る。そしてこの辺りから時々左足裏に軽い痛みを感じはじめる。「ん?この痛みは初めて感じる痛みや、ひょっとしてこれが足底筋膜炎というやつか?」走るのに支障をきたすような痛みではないが、まだ先は長い、痛みが酷くならないように願う。

大三島橋へ上る手前あたりだったと思うが、先ほどのエイドで僕が再スタートする時に見えたランナーさんに追い越された。やはり僕は完全にペースダウンしてしまっているようだ、追い越して行ったランナーさんは軽快に走っていく。

65km地点、5時間34分14秒、5kmのラップ31分41秒。

タイムからもペースダウンがはっきりと伺える。重くなってきた脚で大三島大橋へと上る。

大三島大橋~伯方島

全長297mの短い大三島大橋を渡りきった66.7km地点のエイドステーションに到着。ここで東京から来たという若いランナーさんが椅子に座り休憩している。

「どうですか?」と声をかけられ、
「いやぁ~、ここまで来たらキツイですねぇ!」と返事をする。

そのお兄さんは去年も参加し、後半バテてしまったらしい。今年も同じ状況になってしまったとの事。このエイドでも冷水を浴びせてもらい、おきまりのレモン、オレンジなどを頂いて再スタート。お兄さんはもう少し休憩するようだ。

緩やかな下り坂を走っていると、先ほどのお兄さんが後方からやってきた。

「あれ?速いやん。」
「下りですからね。」

との返事とともに追い越されていく。

つい1時間ほど前までは、9時間も切れるかな?なんて思っていたが、ウルトラマラソンに対する考えが少々甘かったようだ。やはり距離の長短に関係なく、ペース配分というものの重要性を感じる。ウルトラマラソンの洗礼を少しずつ浴びていくのであった・・・

ウサギとカメ

65~70km区間を32分7秒をかけ、6時間6分21秒で通過。そして70.8kmのエイドで先ほどのお兄さんが休憩しているではないですか。どうやら休憩時間を多めにとり、歩きも交えながら走っているらしい、それにしては走っている時のペースが速い。

「ははぁ~ん!ゆっくり走れないんやな。」

それに対して僕の方は、ゆっくりでもいいから走り続ける事を心がける。「記録よりも楽しむ事を優先しよう。」と気持ちを切り替えた。そうは言っても、すでにかなりバテバテになってしまっているのだが・・・そして10時間というタイムも、ずっと意識の中にあったのである。

休憩時間を長くとり、歩きも交えるが、走り出すと速いお兄さん。ゆっくりでも確実に走り続けるなっかん。まるでウサギとカメである。

ウサギ兄さんを尻目にカメの僕は一足先に再スタート、大島へと繋がる伯方大島大橋へと上っていく。今までは上りもさほど苦になっていなかったが、ここまで来ると相当堪える。傍から見てもわかるほど、走り方も完全に撃沈モードになっているんやろうなぁ~。

伯方大島大橋~大島

しんどいけれども美しい景色を眺めながら伯方大島大橋を渡り、坂を下った頃に軽快な走りのランナーさんに追い越された。(ウサギ兄さんじゃないよ。)

「ほぉ~、まだあんなに走れるのか!」

フルマラソンではスタミナ型のこの僕も、すっかりウルトラマラソンの洗礼を浴びてしまった。思うように足が進まない。

75km、6時間38分23秒。5kmラップは32分2秒

エイドでの休憩時間も含んでいるが、もう6分ペースよりも速く走れなくなっている。暑さもかなりキツくなってきている、エイドが待ち遠しい。

エイドが近づいてきたころ、またもやウサギ兄さんに追い越された。そして暫く走ると、まさしくオアシスであるエイドステーション到着!やっぱりウサギ兄さんが休んでいるじゃないですか。

キツイながらも笑顔になり、互いにキツさを報告する。カメ作戦の僕は、ここでもウサギ兄さんより一足先にスタート、大島のど真ん中を通る道の緩やかな上り坂をゆっくりと走る。前方には先ほどスタートしたランナーさんの姿も見える。

疲労もピークに差しかかりつつある。考える事は、初フルを走った時の最後の苦しさや、ウルトラマラソンを少々甘く見すぎていた事である。後半バテても6分ペースくらいなら維持できるだろうと考えていた。それから前方のランナーさんと少し距離が離れているのだが、見えなくなると少し不安になる。コースを間違ってはいないんやろうな?

80km、7時間14分9秒、ラップは35分46秒。

あと20kmか、普段なら簡単に走れる距離だが、物凄く長く感じる。そして次のエイドが近づいてきた頃、またもやウサギ兄さんに追い越された。

「やっぱり速いよ~。」

おそらく5分~5分半ペースくらいで走っているのだろう。

81.4km地点の吉海町バラ公園に到着。

ウサギ兄さんとまたまた再会、それから先ほど前方を走っていたランナーさんかな?かなり疲れた様子でへたり込んでいる。エイドの方達や、このランナーさん達と少々お話をし、ここでトイレに寄っておく。(小のほうね。)そしてウサギ兄さん、もう一人のランナーさんよりもお先にゆっくりと再スタートする。

疲れも完全にピークになっている、脚が思うように進まない。しかし、ゆっくりでも走り続ける事を70kmあたりからずっと心がけている。今度は早くもウサギ兄さんが後方からやってきた。一旦追いつかれたが、すぐに歩き始め、僕の後方に・・・次にウサギ兄さんが走り始め、追い越されてからは、もう追い付く事はなかった。歩きを交えながらも、遠ざかっていくウサギ兄さんを眺める事になった。やっぱりカメはウサギには勝てないようである。

85km、7時間54分53秒、この5kmは40分44秒もかかってしまった。

あと15kmか、5kmに40分もかかっていたら、15km走るのに2時間かかる、サブ10も危うくなってしまうのか?なんとか、90km地点を8時間30分くらいで通過したい。普段なら考えられないが、10km走るのに90分欲しいと思う。

既に午後1時を回り、暑さも疲労もピーク!次のエイドだけを楽しみに走っている頃、最後の長い橋、来島海峡大橋が見えてきた。沿道のおじさんが1人拍手をして見送ってくれた。今思えばこの頃が一番キツかった時である。ジーンと心に響くものがあった。おじさんありがとう。

いよいよ最後の橋、来島海峡大橋へ上ろうかという頃、既に上っているウサギ兄さんが手を振っているのが見える。これに応じて最後の階段を上っていく。階段を上りきった頃、ウォーキングのおばさんに「こんにちはー。」と挨拶。「頑張ってください。」とおばさん。

そしてさらにスロープを上っていき、来島海峡大橋に入る直前にオアシス発見!丁度ウサギ兄さんともう1人のランナーさんが再スタートしたところのようだ。エイドのランナーは僕1人、早速頭から冷水をかけてもらう。

「はぁ~、気持ちいい!」
「これが最後の橋ですか?」と聞いてみる。
「そうですよ、ここまで来たら残りは極楽ですよ~。」

とは言うものの、疲れた脚にはまだ10km強の道程は遠く感じる。「では、行ってきまーす。」と最後の橋へと入っていく。

来島海峡大橋~今治城ゴール!

最後にして最も長い橋、来島海峡大橋。第一大橋1570m、第二大橋1515m、第三大橋960mと三つの橋が連なり、三つの橋を合わせると全長4045mになる。そして緩やかだが、太鼓橋状になっているので、この僅かな上りが視覚的にもしんどく感じられる。それから強い風も前から吹いてくる。直射日光も照りつけ、暑さも厳しい、キレイな景色でもあるが、単調でもある。しかし、僅かだが脚のほうも復活しているようだ。自分では6分ペースくらいで走っているつもりなのだが、果たしてそこまでペースが出ているのか?次の90km地点をどのくらいの時間で走れるかな?と90km地点を目標とする。

これまでの橋でも幾度かあったのだが、この橋でも前からやってきたサイクリストさんが「凄い、凄い、頑張ってー!」と声援を送ってくれた。

「ありがとー!」と言っているつもりが、
「ありふぁほぉ△☆□・・・、、。」

酔っ払っている訳ではないのだが、舌が回っていない。(笑)

走っている時には、この来島海峡大橋は三つ連なっているとは知らなかったので、第一大橋の太鼓橋頂点を過ぎれば、あとは下るだけと思っていたら、次の橋があった、そしてまた次の橋。90km地点もまだかまだかと思い、時計を見ると85km地点から既に40分以上経過している。距離表示を見逃したか、それともペースが遅いのか???橋の上で照りつける太陽の暑さも相当厳しい!「これは下手をすると脱水症状になりそうやなぁ~!」次のエイドが最も待ち遠しかったのは、この橋の上での事だった。

三つ目の橋も渡り、そろそろエイドかな?と思いながらスロープを下っていくと、エイドステーションが見えてきた。

「やった、オアシスだ♪」

エイドに近づいて来ると、子供が駆け上がって来て並走してくれる。

「ありがとう。」

エイド到着、92.6kmと表示されている。やっぱり90km地点の距離表示は見落としていたようや、時間はまだ9時間になっていない。これなら10時間は切れそうやな!冷水を頭からかけてもらい、給水をしてレモン、オレンジなどを頂く。そして椅子に座り、左足のシューズを履き直そうとした瞬間である!

「うわぁ~、脚攣ったぁ~!」

左脹脛が攣り、苦痛に顔を歪める。目の前にいた小学生と思われる男の子が少しびっくりしたようだ!

「薬!薬!!」と近くの大人に叫んでくれる!

すぐにスタッフの方がエアサロンパスをかけマッサージをして下さった。ウルトラを走ってみてつくづく感じたのがスタッフの方々の暖かさとあり難さでした。本当に暑い中ご苦労様であり、ありがとう御座います。

どれくらい時間が経ったか?それほど長い時間は経っていないと思うが、痛みが治まるまで少しゆっくりとする。

「もう一回エイドがありますよね?」とスタッフの方に聞いてみる。
「3kmくらい先かな?そんなに遠くないと思うよ。」との事。

次のエイドまで頑張れば後もう少し、痛みも治まってきた頃、「ありがとうございました。じゃぁ、行きます!」と、本当にゆっくりと最後のオアシス目指してスタートする。

左足に無理がかからないよう気を遣いながらゆっくりとスロープを下り、四国愛媛の地へ到着。天気が良く太陽が照りつける。暑い・・・来島海峡大橋では少しだけ復活していたかもしれない脚が先ほどのダメージでまたペースダウンしている。それでも相変わらずゆっくりと走る事を心がける。決して歩く事はしないのだ。

95km地点通過、9時間3分59秒。

残すはあと5km、もうサブ10は間違いないだろう!最後のオアシスを楽しみに、相変わらずゆっくりと足を進める。

よっしゃー、見えてきたぁ!最後のオアシスや!!距離表示は96.9kmになっている、あと3kmやでぇ~!!!

エイドの前で迎えてくれるおじさんスタッフ、テーブルの後ろに立ち、迎えてくれる女子中生か高校生と思われる女の子数人、苦しさと共に記憶も鮮明に残っています。

「ハァー、キツイですわー!」と言いながらも笑顔になる。

まずは冷水を頭からかけて貰い、次にテーブルのスポーツドリンクを飲む。そして左側を向き、そちらにオレンジがあるので手を伸ばして口の中へ。なぜだか僕の目の前の女の子が拗ねたような顔をしている。なんで???どうやら僕の目の前にもオレンジがあるのになぜ別の子の前のオレンジなの?という事のようだ。うーむ、難しい年頃^^

「おぉ~、それも貰っとくでぇ~!」と目の前のオレンジにも手を出し、さらにチョコも貰う。が、しかし暑さでチョコがドロドロ~、手がチョコでねっとり・・・その間に後続ランナーさんが簡単に給水を済ませて再出発していく。

「ありゃまぁ~、抜かれたやんかぁ~。」(^^)

順位などどうでもいいが、にこやかに言ってみる。「楽しくですよ~。」と女の子がニコッと応えてくれる。

チョコで汚れた手を水で流し、ゴールの今治城を目指して出発する。先ほど先に行かれたランナーさんの背中が遠くに見える。いまさら追い付く気も無いが、見失わないように走っていく。

ゴールまで2kmの表示、今治の商店街に入る。次は残り1kmの看板、まだかまだか・・・

商店街から抜け、左折と同時に残り1kmの表示が見えた。もうちょっとや。

今治城に近づいた最後の右折で大きな道路を横断しなければならない。ここで信号にひっかかり、しばし休憩。後続ランナーさんが追い付いてきた。「もうちょっとですね。」と声をかけ、信号が青に変わる。後続ランナーさんが「先に行ってくださいよ~。」と声をかけて下さる。どうやら信号で追い付いてしまった事に気を遣っているようだ。

今更順位などどうでもいい、「僕はもうスピード出ないからどうぞ行ってください。」と先に行ってもらう。あっという間に離された。もうまったくスピードが違うのである。

いよいよゴールだ。先ほどのランナーさんが今治城への短い上り坂を上っていくのが見える。僅かだが、最後の最後に上りかぁ~!ここに来て辛いなー・・・

その辛い坂をゆっくりと上り、今治城へと入っていく。ゴール会場のアナウンサーが僕の紹介を始める声が聞こえてくる。最後に声援を送ってくれる方に手を上げて応じる。自己紹介の用紙には「フルマラソンではサブスリーも達成し、いよいよウルトラマラソン初挑戦!サブ10目標に頑張ります。」と記入していた。その文章をアナウンサーの方が読み上げているのだが、 「・・・・・サブジュウ目標に頑張ります。」「おいおい、サブテンやろ~・・・笑」

さあ、ゴールだ!カメラが待ち構えている。帽子を取り、両手を挙げてゴールテープを切る。

初100kmマラソン完走\(^O^)/

初100kmマラソン完走\(^O^)/

やったー!100km走ったでー!!!時計を押し、時間を見る。

9時間42分40秒。

走る前、そして60km地点あたりまでは9時間切りも可能かと思っていた。ウルトラを少し甘く見ていた事、橋への上り下り、暑さ、70km以降の苦しさ・・・何の悔いも無い、10時間を切れて充分満足だ。

ゴール後

ゴールしたとたん、いきなり動きがぎこちなくなる。重い足でゆっくりと参加賞を貰いに行き、ナンバーカードのチップを返却する。

まずは@hieve掲示板に速報の書き込みを行い、それから待望の泡です♪模擬店利用券を使い生ビールを買う!即、一口グイッと飲む。

「旨いぃ~~~~~♪」

近くにウサギ兄さんがいた、「お疲れ様でした。」と互いの健闘を讃える。結局ゴールタイムは10分ほど差がついていたようです。やっぱりウサギは速いのねん。

その後は健康ランドのお風呂に入り、ゴール会場に戻ってさらにビールを飲む。ここでMARIOさんに声をかけて頂き、一緒にランナーさんのゴールシーンを見届ける。

丸さんのゴールを迎えたいと思いながら時間が経過する。しかーし、少しゴール地点から離れてしまった隙に丸さんはゴールされてしまった。ゴールしてチップを返却する場所へ向かっている丸さんと遭遇!

「お疲れ様でしたー!」

なんかちょっとタイミングを外してしまったが、ゴールおめでとうございます。

そして健康ランドに行き、プチ完走会。旨いビールを飲み、僅かな時間だが、健闘を讃えあいました。プチ完走会後、初ウルトラの洗礼を浴びた身体をフェリー乗り場へ向かわせ、帰路へとつくのであった。

初ウルトラの余韻を少し残しながら。2005年7月3日 なっかん

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