スロージョギングは脳にも効く

スロージョギングは脳にも効くRunning / Bike
スロージョギングは脳にも効く

アイキャッチ画像は中国厦門市の観光地、中山路の早朝です。ジョギングをしていると、そうでない場合と比べると様々な景色にめぐり会うチャンスも多くなります。こういったことも、脳に良いようです。

先日紹介したスロージョギングで人生が変わる (廣済堂健康人新書)と併せてよんだスロージギングの本を紹介します。

仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング

著者は京都大学名誉教授の久保田競先生と 田中宏暁先生の共著です。田中先生が書かれている部分については、「スロージョギングで人生が変わる」と内容が被っている部分もあるので、まずジョギングをやってみたいという場合は、「スロージョギングで人生が変わる」を先に読んだ方がよいだろう。

ジョギングは、健康維持やダイエットに効果的であるということは、一般的にも多くの方がそのように思っていると思いますが、それ以外にも良いことがあります。ストレス解消になったり、走りながら考え事をしていたらパッとアイデアが閃いた!なんてこともあります。その閃きは走っているからこそやってきたものかもしれません。そのような現象も走る事が脳に刺激を与えたからなのでしょうか?

以下、本書からの引用です。

本書では、脳科学者の久保田競が「走ること」と脳科学に関する情報を、スポーツ医学者であり現役のランナーである田中宏暁が「走ること」とフィジカルへの効果を、最新の科学的な事実に基づく証拠(エビデンス)をもとにそれぞれ説明しています。

本当に脳に効くランニング

冒頭に書いたように、走りながら考え事をすることはよくあります。私の仕事は機械設計なので、「あれ、どないしたらええやろか?」などと考えていることもあり、そしてそんなときにアイデアが浮かぶこともあります。(多くはありませんけど。)

別に走っていなくても、時間のあるときに考えてアイデアが浮かぶのと同じで、それがたまたま走っている間にアイデアが浮かんだだけの事かと思いきや、実は走る事が脳の働きを良くしてくれていたのかもしれません。

そんな内容を本書から2点ほど引用させていただきます。

現在では「走ることで脳の機能が向上する」だけでなく、「脳の構造が変化し、神経細胞の数が増える」ことまでもが証明されています。

海馬では高齢者でも神経細胞が作られ、またスロージョギングなどといった有酸素運動によって海馬そのものが大きくなり、神経細胞が分裂して数が増え、機能も向上することがわかっています。

ここに書かれているように、高齢になってもその効果はあり、痴呆症の予防や回復にも役立ちます。そしてスロージョギングなら高齢になってからでも、無理なくはじめられます。スロージョギングをはじめるのに遅すぎるということはありません。このあたりは、田中先生の著書スロージョギングで人生が変わる (廣済堂健康人新書)に詳しく書かれています。

私が思うに、走る事は歩くよりも多く脳を働かせなければならないから脳が活性化するのではなかろうかと思ったりします。例えば、歩く場合よりも足下に注意を払わなければならないし、速度調整のためにも脳が働き身体へ指令を送る。フォームが良いのか悪いのか考えてみたり等々、、、。

マラソンは考えて走るスポーツ

少し本書の内容から逸れますが、自分の力を出し切ってフルマラソンを完走するには考えを計画して実行する事が必要になります。練習段階から自分に合ったペースや距離を設定し、それを少なくとも数ヶ月単位で実行しなければならない。

練習計画を上手く実行出来たからといって、本番で力を出し切れるとは限らない。ここでもペース設定が重要だ。速すぎると失速の恐れ、遅すぎると目標に届かないことになったりします。

自分で考え、計画を立てて実行する。そして思い通りに走れたときの喜びと感動はひとしおです。スロージョギングで脳を鍛えることは、マラソンをベストな状態で走り切るにも役立つことでしょう。ゆっくり走るLSDでマラソン完走をイメージするのもよいですね。

まとめ

スロージョギングをしたからといって、格段に頭が良くなるわけではありません。これで東大に入れるとか、医者や弁護士になれるほど賢くなるのであれば、みんなやりますw

まあ、私は走り始めて15年目なので相当頭が良くなっているかもしれません。いやいや、そんな事はないのですが、走りはじめてから考え方が変わった部分もあります。それは何かの困難にぶち当たったとき、「出来ない。」という事をまず最初に考えることが少なくなった。「どうやったら出来るのか。」ということをまず考える。

走る前の私は、マラソンを走るなどということは超絶に困難な事だと思っていたが、実際に自分がやってみるとそうではないと気づいた。他の困難に対しても、実は何か解決策があるのではないか?本当はそれほど困難なことではないかもしれない。と、前向きに考えるようになりました。

走る事は実際に脳機能を向上させることもわかりましたが、それ以上に走る事によって得られる人生観(ちょっと大げさかも?)もあります。

本の宣伝にならんっぽい締めになってしまった。が、ランニングがどのように脳に良いかを知りたいなら、一読してください。

関連リンク

ログインが必要ですが、こちらにもランニングと脳の関係について掲載されています。

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