半沢直樹シリーズ4冊読了

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半沢直樹シリーズ4冊読了

今更ですかい?という感じでしょうけど、ここ1ヶ月半くらいで半沢直樹シリーズを4冊読んだ。ちょっとググってみたら、テレビで話題になっていたのは、3年前のことなんですね。つい先日のようにも感じるが、年月の経つのは早いものです。

私はテレビドラマの方は全く観ていないので何の先入観も無く読むことができました。ちなみに、私がテレビドラマを観ることは殆どないです。

上のアイキャッチ画像は中国の銀行ですが、この記事とは全く関係がありません。

オレたちバブル入行組

テレビドラマでやっていたやつですね、多分。テレビドラマは観ていないけど、CMで「倍返しだ!」とかやっていたのはよく観ました。しかし、原作の中でこのセリフは数える程しか出てこなかった。下町ロケットも読んだけど、こちらは勧善懲悪で最後は正義が勝ってスッキリとした読後でした。

この物語でも最後に半沢直樹が勝つのですが、「えっ、そんなん?」という面もある結末でした。

話題沸騰のドラマ『半沢直樹』(堺雅人主演)原作! バブル期に大手銀行に入行し、今は大阪西支店融資課長の半沢直樹。支店長の命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を半沢に押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢に残された手は債権回収しかない――。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。しかも入行以来いいことなしのバブル世代。しかし嘆いてばかりじゃ始まらない。顔を上げろ、プライドを捨てるな、そのうち負け分を取り戻してやる! 働く者すべての勇気を奮い起こさせる痛快エンターテインメント。

オレたち花のバブル組

これもテレビドラマでやった分かな?半沢直樹のやり方がわかってきました。相手が誰であれ、自分が正しいと思うことを主張し、正しさを証明していく物語です。

ただ、組織の一員である以上、必ずしもそれが正しいとは限らないという一面も考えさせられる結末です。

絶好調ドラマ『半沢直樹』(堺雅人主演)原作本第2弾! 東京中央銀行のバブル入行組・半沢直樹に押しつけられた「頭取命令」――それは巨額損失を出した老舗ホテルの再建。銀行内部の見えざる暗躍、金融庁の「最強の検査官」との対決。出向先での執拗ないじめ。次から次へと襲い来る逆境を、半沢はおのれの正義で迎え撃つ。オレたちは絶対に負けられない。まとめて面倒みてやる。やられたら倍返しだ! “バブル組”の男たちのプライドが胸を熱くさせる。

ロスジェネの逆襲

前作での事が原因で、子会社に出向させられた半沢直樹。ここでは親会社との対決です。これまでの作品にも出てくるけど、現実にこんな悪どい上役とか適役企業の偉いさんとかホンマに居るんかいな?というような登場人物が出てきます。

私なんかが、それほどの悪役に出会うことはないだろうが、小物な悪人は身近にもいてそうな気がするな。

ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出た―。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作!

銀翼のイカロス

このシリーズの中で1番面白かったのがこれ。現実にあったJALの再建をテーマにしたと思われる物語です。民主党に政権が代わり、壊し屋と言われた政治家や「2位じゃダメなんですか?」と発言された方を思い出さされる登場人物との対決です。

私腹を肥やしたり政治の知識が乏しかったり、実在の政治家でも、このような人がいるんだろうな!と思ってしまいます。

頭取命令で経営再建中の帝国航空を任された半沢は、500 億円もの債権放棄を求める再生タスクフォースと激突する。政治家との対立、立ちはだかる宿敵、行内の派閥争い――プライドを賭け戦う半沢に勝ち目はあるのか?

この小説の中では、現実にJALを再建させた稲盛和夫さんをモデルにしたと思われる人物の登場はありません。この稲盛さんの考え方が半沢直樹の生き方と重なる部分があります。京セラ創業者の稲盛和夫さん、日本の中でも屈指のカリスマ経営者です。その根源にある考え方がこれです。

人間として正しいことを正しいままに貫く

引用元: 人間として正しいことを正しいままに貫く | 稲盛和夫 OFFICIAL SITE

仕事をしていたら「ちょっと誤魔化してもええやん。」と思うような事もあるだろうが、根本的にそういう考えを排除させられるのでしょうね。JALもこの考えを元に再建されたのでしょう。某三菱自動車も見習わねばね。で、この三菱自動車の不祥事を題材にした空飛ぶタイヤも読んだので、そのうちにこのブログで紹介します。


都知事選も終わったことやし、次回作は前都知事が辞任するところあたりからはじまり、新しい知事に替わって、都議会のドンと呼ばれる方や元総理の利権構造を暴くなんて物語を期待したい。一応フィクションということで、、。と、思いつつ関連するニュースやブログにリンクしておきます。

【小池都知事始動】都議会のドン、内田茂都議は欠席 都議会自民の重鎮「あなたの要望に応える必要はない」と写真撮影も拒否(1/2ページ) – 産経ニュース

あいさつのため議長室を訪れた小池氏に対し、都議会の川井重勇議長(自民)は報道陣の前でクギを刺した。報道陣から小池氏と並んだ写真の撮影を求められると「あなた(報道陣)の要望に応える必要はないから」と拒否し、「どうもご苦労さまでした」と小池氏に退室を促した。

小池百合子知事の初登庁も、都議会自民党らが通例を破ってまさかの「出迎え拒否」! | 東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

うわぁー
とぎかいぎいんって、しょうがくせいみたいないじめをするんですね!

念のため申し上げておきますと、これはたまたまとか偶然ではなく、
なんらかの政治的意図があるのは明らかです。

“都議会のドン”が役員の会社 五輪施設を逆転受注 | スクープ速報 – 週刊文春WEB

東光電気工事は、大手建設会社とジョイントベンチャー(JV)を組み、今年1月、バレーボール会場の「有明アリーナ」(落札額360億2880万円)、水泳の「オリンピックアクアティクスセンター」(469億8000万円)の施設工事を落札。東京オリンピックに向けては3つの恒久施設が新築されるが、このうち2件を東光電気工事のJVが受注したことになる。

なんだか酷いことになっていますね。ホンマに半沢直樹シリーズに出てきそうな、いけ好かない重鎮といった感じです。昭和の時代にはこんな議員も沢山いたのだろうけど、ネットでの情報拡散が早くなり、ようやく時代がそれを許さなくなってきたようです。

ところで、私は銀行員になりたいとか、憧れたりしたことはない。銀行にお世話になるっていうと、ローンを組むときくらいなんだけど、「こんなに利息を払ってるんか!」と思うと腹が立つから。(笑)

だったら借金するな!って話だろうけど、それとこれとは別です。まあ、銀行員になりたくても、なれる可能性は小さかったと思うけど。


Kindle読み放題がはじまりました。月額¥980-なので、普段からそれ以上本にお金を使っているなら検討しましょう。紙の本よりも安いかもしれないしね。

電子書籍を読むとき、私の愛用はこれ。ちょっと高いけど明るさ自動調整というのがよろしい。小説を読むならタブレットよりも目に優しいです。

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