アイキャッチ画像は先日、福建省泉州市に行った際に撮った写真です。中国式フードコートのような場所です。
さて、これまでにも何度か書いていますが、中国では「金盾」と言われるインターネットの規制が行われています。
金盾(きんじゅん、中国語: 金盾工程、拼音: jīndùn gōngchéng)とは、中華人民共和国本土(大陸地区)において実施されているインターネット情報検閲システムである。
引用元: 金盾 – Wikipedia
この「金盾」を回避するためにVPN接続というのが有効なのだが、今後はこの接続が出来なくなるかもしれないというニュースが流れてきたので、この件について書いてみる。
中国でVPN接続が禁止になる
まずは2つのニュースを紹介します。
中国当局は、インターネットユーザーが当局による悪名高いネット規制を回避する、いわゆる「翻墻(壁越え)」を可能にする仮想プライベートネットワーク(VPN)サービスを含む、許可されていないインターネット接続を厳重に取り締まる14カ月間の全国キャンペーンを開始した。
引用元: 中国がネット規制回避のVPN全面禁止へ、中国在住日本人への影… – Record China
新しい規制では、VPNサービスを提供する場合、事前に政府の許可を得ることを義務付ける。許可なくVPNを使うことも禁止する。
引用元: CNN.co.jp : 中国、ネット検閲を強化 無許可のVPN禁止に
要するにVPN接続を許可制にすることにより、外国人を含む一般の人が金盾を回避出来なくしようと企てているということです。
中国で不便なインターネット
金盾があることにより、日本では普通に接続出来るサービスに中国では接続出来ない場合があります。主なものを列記します。
- 検索をはじめとしたGoogleのサービス全般。
- FacebookやTwitter、InstagramなどのSNS。
- LINE。
その他にもあると思うが、一般的にはこれらが使えないと困る方が多数ではなかろうか。但し、検索についてはGoogleの検索エンジンを使っているYahoo! JAPANを使う事が出来るので、Yahoo!を使ってもGoogleを使った場合とそう大きくない検索結果を得られます。
参考リンク: Google Japan Blog: Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために
金盾を回避する方法
私は二つの方法を使っています。一つはVPN接続を使う方法。もう一つはスマホを使う場合になりますが、中国でも使える香港のSIMカードを使う方法です。この事については別途エントリーを書いているので、下記にリンクしておきます。
VPNについて、私はセカイVPNという有料サービスを使っています。今年になってからも2週間ほど中国に行きましたが、不満の無いレベルで使うことが出来ました。無料サービスもありますが、繋がるVPNサーバーを探すのが面倒だったり不安定であったりします。
私は使ったことがありませんが、こちらは無料で使えるアプリです。使っている方によると、快適に繋がるそうですよ。
上でリンクした二つ目のエントリーで紹介している中国移動香港のSIMカードは現在販売しておりません。以前はAmazon.co.jpでも中国の通話用SIMカードを購入することが出来ましたが、中国の法律が厳しくなり、昨年の10月頃より中国のSIMカードを使うには身分証明書の登録が必要になりました。このため、ネットでのSIMカード販売も出来なくなってきたと思われます。
データ通信用のSIMカードは今でも販売しているので、興味があれば香港 中国 SIM – Amazon.co.jpで探してみてください。
まとめ
「中国GDP」でググったら急激に伸びているグラフが出てきてびびった。ついでに日本もググってみたらエライ伸び悩んでますやんか。。。
アメリカを追い越すのも時間の問題かと思えるような勢いの中国が、このような規制を厳しくするのは恐ろしげにも感じます。しかしながら、海外に出る中国人も増えていくだろうから、いつまでもこのような規制を続けても有効性があるのだろうか?と疑問にも思う。そして中国へ行く外国人も今より増えていくだろ。そういった人達には(自分も含めて)より不便になっていくのだろう。
中国国内でやっているVPNは規制されていくだろうが、国外で行われているサービスまで規制することは出来ないので、イタチごっこになっていくのかもしれません。まあ、今でも有名どころなVPNサービスは中国から繋がらないんだけどね。
今後も暫く中国出張は続くので、どのようになっていくか様子をみていきます。
私が利用しているVPNサービスです。有料サービスなので中国でも安定して接続出来ます。2017年1月時点ではね。
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