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Easy Running尋常性乾癬とマラソントレーニング|走ることで症状が改善する理由

長らく尋常性乾癬という皮膚疾患を患っています。この病気は慢性的なもので完治は難しいとされていますが、興味深いことに、マラソントレーニングを続けていると症状がかなり治まってきます。

尋常性乾癬とは

乾癬という皮膚疾患にはいくつかの種類がありますが、そのうち「尋常性乾癬」は最も患者数の多いタイプです。

症状としては、皮膚に赤い炎症ができ、そこに鱗屑(りんせつ)と呼ばれる銀白色のフケのようなものが生じ、これが剥がれ落ちることもあります。

原因は未だによくわかっておらず、難治性の疾患でもあり、患者にはメタボ体質や高コレステロール体質の方が多いようです。

私は小学生の頃から患っており、症状が軽い時期と悪化する時期を繰り返しながら今に至っています。

走っている時と走っていない時の違い

現在のように定期的にトレーニングを積んでいる期間は、皮膚の状態が明らかに良くなります。逆に、お酒を飲み続けたり不摂生な生活が続くと、てきめんに症状が悪化します。この差があまりにはっきりしているため、自分の体で実験しているような感覚です。

最近、頸動脈エコーでプラークが見つかり、血液検査では総コレステロール255という結果でした。HDLが124と高く、中性脂肪も89と問題ないものの、いわゆる高コレステロール体質ではあります。この数値を見たとき、乾癬との関連性を改めて考えさせられました。

炎症という共通点

調べてみると、尋常性乾癬は慢性的な炎症性疾患であり、動脈硬化やメタボリック症候群もまた慢性炎症が関与しているそうです。つまり、私の体内では同じような炎症のメカニズムが、皮膚と血管の両方で起きているのかもしれません。

有酸素運動には抗炎症作用があることが知られています。マラソントレーニングを続けることで全身の炎症が抑えられ、それが皮膚症状の改善につながっているのでしょう。実際、5ヶ月間トレーニングを継続して体重が5kg落ちた今、乾癬の症状は以前よりずっと軽くなっています。

20年ほど前、マラソンにハマっていた頃も同様に皮膚症状は治まっていました。

アルコールと不摂生の影響

反対に、お酒を飲む機会が増えたり、不規則な生活が続くと、乾癬は容赦なく悪化します。アルコールは炎症を促進し、肝臓での脂質代謝にも悪影響を与えます。私の場合、それが如実に皮膚に現れるのです。

現在は体脂肪率14%台、内臓脂肪もほとんどない状態を維持できています。これは継続的なトレーニングのおかげですが、乾癬のコントロールにも直結しています。

健康的な生活習慣の大切さ

結局のところ、どんな病気であっても、健康的な生活習慣が基本なのだと実感しています。特別な治療法を探すよりも、規則正しい運動、適切な食事、節制した生活。これらが最も効果的な「薬」なのかもしれません。

加齢とともに、飲酒生活を続けたときの体調の悪さを若い頃より強く感じるようになりました。マラソントレーニング再開後は飲酒の機会を大きく減らし、そのおかげで目覚めも体調も明らかに良くなっています。

60歳を過ぎて改めてマラソントレーニングを再開したことは、記録を追求する以上の意味がありました。走ることが、私の体全体の健康を支えてくれています。来シーズンのサブ4達成を目指しながら、この健康的な生活習慣を続けていきたいと思います。

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