早朝ランニングを習慣にされているランナーさんには、あるあるなお話と思います。特に寒い季節にありがちな温かく心地よい布団の中から出たくない朝のこと。
布団の中での葛藤
今朝、目覚ましが鳴った時、いつもと違う感覚があった。体が重い、というよりも、走りに出る気力が湧いてこない。「今日は休養日にしようか」という考えが頭をよぎる。
マラソントレーニングを続けていると、こういう朝は必ず訪れる。特に寒い季節や、前日の疲労が残っている時は、布団の温かさと外の冷たい空気の温度差が、心理的なハードルをさらに高くする。
目が冴えてきて、二度寝もできそうにない。「それなら軽く走るか」と、半ば諦めのような気持ちで布団から出て着替えを始めた。
とりあえず10kmだけ、ゆっくりと
外に出る時の計画は明確だった。「10kmくらい、ゆっくり走って終わりにしよう」。ジョグペースで無理なく、体を動かす程度に。気が進まない時は、こういう割り切りが大事だと思っている。
走り始めは、やはり体が重かった。ペースは気にせず、とにかく足を動かすことだけに集中する。最初の2〜3kmは、「やっぱり今日は調子が悪いな」と感じていた。
体が目覚める瞬間
ところが、である。
5kmを過ぎた辺りから、明らかに体の感覚が変わってきた。呼吸が楽になり、足の動きが滑らかになってくる。「あれ、意外といけるかも」という感覚。
後半に入ると、自然とペースが上がっていた。キロ5分20〜30秒くらい。決して速いペースではないが、気持ちよく走れるペースで、体がリズムに乗っている感覚があった。
当初の予定では10kmで切り上げるつもりだったが、この調子なら少し延ばしても大丈夫だろうと判断し、結局12km走って帰宅した。
「走ってよかった」という気持ち
シャワーを浴びながら、今朝の体験を振り返った。「走ってよかった」。心からそう思えた。
もし布団の中での葛藤に負けて休養を選んでいたら、この充実感は得られなかっただろう。同時に、「無理やり走らせた」わけでもない。体の変化を感じ取りながら、柔軟に対応した結果がこの良い走りに繋がった。
この体験から学べること
今回の経験は、ランニングにおけるいくつかの重要な教訓を含んでいる:
1. ウォーミングアップの重要性
走り始めの体の重さは、単純に体が温まっていないだけということも多い。特に冬場は体温が低く、筋肉も硬い状態からスタートする。最初の数キロは、文字通り体を目覚めさせる時間だと考えるべきだろう。
2. 「とりあえず始めてみる」の価値
気が進まない時でも、「とりあえず少しだけ」と始めてみることで、予想外に調子が良いことがある。もちろん、本当に体調が悪い時は休むべきだが、単なる心理的な抵抗であることも多い。
3. 柔軟な判断力
最初は10kmの予定だったが、体の状態に応じて12kmに延ばした。逆に、もし調子が悪ければ短縮することも必要だ。計画に固執せず、その日の体の声を聞きながら走ることが、長期的なトレーニング継続の鍵になる。
4. 心理状態と身体状態は必ずしも一致しない
布団から出たくないという心理的な抵抗が、必ずしも身体的なコンディションの悪さを意味するわけではない。逆もまた然りで、「気分が乗っている」からといって体が万全とは限らない。
まとめ
早朝ランニングを続けていると、今朝のような「走るか休むか」の葛藤は何度も訪れる。大切なのは、その葛藤自体を否定せず、でも完全に負けるわけでもなく、「とりあえず始めてみる」という第三の選択肢を持っておくことかもしれない。
そして走り始めたら、体の声に耳を傾けながら、柔軟に対応する。それが、長期的にランニングを楽しく続けていくコツの一つだと、今朝の体験から改めて実感した。
次にまた「今日は休もうかな」と思う朝が来たら、「とりあえず30分だけ走ってみよう」と自分に言い聞かせてみようと思う。