中国出張から帰り、1週間ほど経とうとしています。帰国してからは普通に中小企業のサラリーマンとして働いており、出張中の倍とまでは言わんけど、それに近いくらいの労働時間になってきている。いや、まあホンマに働き過ぎですな日本人は。と、実感する今日この頃です。
とは言っても、同じ会社で働いていてもさほど残業が多くない人もいてるんだけど、小さな会社の中でも世の中全体で見ても、一部の人が極端に働き過ぎているのが日本の社会なのではなかと感じます。
私自身も10年前の方がプライベートな時間を多く持てていたような気がするのだが、気のせいか?
下町ロケット原作
中国出張中に今話題の「下町ロケット」を読んだ。中小企業の技術屋さんとして働く私には、少しばかり身近に感じる物語である。特許やロケット部品などにはほど遠いところにいるのですけど、、。
Amazonの紹介文から引用させていただくと、このような物語です。テレビドラマを観てらっしゃれば、よくおわかりかと思います。
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
内容は、よくありがちなパターンでわかりやすい。大企業にいけ好かない担当者がいたりして、様々な障害が待ち受けるのだが、最後に正義は勝つ!といった物語です。
主役である佃社長が、ある失敗をしてから家業を継いだ2代目社長なのですが、夢を追っかけてよく働きます。
いわゆる同族企業の2代目で「デキるヒト」に出会う事って少ない!と、私は感じる。独特のオーラを持っている事もあるけど、創業者が持っているピリッとしたものではなかったりする。で、仕事がバリバリ出来るわけではない。というパターンが多い。
もちろんデキる2代目社長もいてますよ!とフォローしておく。と、同時に出来ようが出来まいが社長なのだから、私にはわからない仕事や苦労も多いだろうと思います。
佃社長が社員にも「一緒に夢を追いかけよう!」なんて事を言っていたように思うけど、実際にそんな事に付いていく社員など少ないのではないかと思ったら、案の定な感じであった。だが、プライドを潰された社員達が最終的には一丸となって目的を遂げていくわけですね。
中小企業で働く私には、良い社長であり、良い会社だな~。なんて同じくらいの目線で読める小説でした。上に立つ人は何か尊敬できるところを持っていて欲しいと思うのだが、充分じゃないでしょうか?佃社長は。
こちらは続編の「ガウディ計画」です。テレビドラマで現在進行中ですね。
その部品があるから救われる命がある。
ロケットから人体へ――。佃製作所の新たな挑戦!
この小説を読んでパイロライトカーボンという部分をハイライトしていた。なのでこれについてググってみたら、このようなページを見つけました。
引用元: 心臓血管外科 – 市立四日市病院(リンク先には閲覧注意!な画像があります。)
〈人工弁〉
弁置換術で使用される人工弁には機械弁と生体弁の2種類があります。機械弁はパイロライトカーボンや金属で出来ています。この弁は耐久年数が長い利点があり比較的若い人に用いられますが、一生涯、抗凝固剤(ワーファリン)という薬を飲み続けなければならない欠点もあります。
パイロライトカーボンとは人口弁に使われる材質であり、人工弁の形状も上のリンク先で確認出来ます。生々しい写真もあるので閲覧注意!です。
で、この小説も勧善懲悪なストーリーなので安心して読める。サラリーマンの息抜きに良いですね。
テレビで見られる下町ロケット
私、普段からテレビドラマを殆ど観ることがない。あの半沢直樹(観たことないけどw)の原作者である池井戸潤さんの著書、上で紹介した「下町ロケット」がドラマ化され放送されています。
私が観たのは、12月6日に放送された分だけです。それ以前は中国出張に行っていたので、観ることが出来なかったのですけどね。
原作を全部読んでいるので、強く観てみたいという気持ちがあるわけではないが、原作とどのようにイメージが違うかを確認してみたかった。
物語の展開は原作と同じといってよいでしょうが、頭の中でイメージしていた登場人物と、演じている役者とのギャップを感じてしまいました。やはり実写化されると少々イメージダウン気味になりますね。実写化されて良いところは、「バルブってどんな形状のかな?」ってなるところを、形になったものを見せてもらえるところです。
年末まで、あと数回で最終回を迎えると思いますが、残り分は観てみましょうか。
Amazonで観られる下町ロケット
Amazon Prime会員なら無料で下町ロケットを観ることができます。
こちらはTBSで放送されているものとは違い、三上博史さん主演で2011年にWOWOWで放送されていたもののようです。まだ私は観ていませんが、時間がある時にこちらも観てみるつもりです。
電子書籍を読む時は、こいつを愛用しています。これを手にしてから読書量が増えましたよ!
Fire TV Stickで年末年始は映画三昧だ!
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