過去の完走記を再投稿しています。
2002年11月3日に初マラソンとなる第6回大阪・淀川市民マラソンを3時間5分台という好タイムで完走した。それから約4ヶ月、調子に乗ってしまってサブスリーを狙ったが撃沈したレースでした。終始調子に乗らないまま後半はペースダウンしてしまい、ゴール後には何とも言えない悔しさが残ってしまったのであった。
今読み返すと文章の書き方にも違和感を感じて変なのですが、せっかく書いた物ですから恥ずかしながらアップしておきます。
では、ここから下が11年半ほど前に書いた完走記です。
大会結果
- 日付:2003年3月2日(日)
- 種目:未登録の部男子
- 記録:3時間22分17秒
距離 | 区間 | Split | Lap | Pace | 所感 |
---|---|---|---|---|---|
5 | 5 | 21:13 | 21:13 | 4:15 | ペース配分はこれでいいのか? |
10 | 5 | 42:46:00 | 21:33 | 4:19 | 脚が重い! |
15 | 5 | 1:04:20 | 21:34 | 4:19 | ペースを上げたつもりが上がっていない。 |
20 | 5 | 1:26:14 | 21:54 | 4:23 | 坂が急になってきた、ペースダウン。 |
25 | 5 | 1:48:59 | 22:45 | 4:33 | 段々脚が動かなくなってくる。 |
30 | 5 | 2:13:40 | 24:41:00 | 4:56 | どんどん追い越されていく。 |
35 | 5 | 2:40:53 | 27:13:00 | 5:27 | 歩きたくなってくるが、せめて歩かずにゴールしたい。 |
40 | 5 | 3:09:31 | 28:38:00 | 5:44 | 1km毎の距離表示がめっちゃ遠く感じる。 |
42.195 | 2.195 | 3:22:17 | 12:46 | 5:49 | なんとか歩かずにゴールイン! |
ひと言報告
2回目のマラソンでサブスリー挑戦は甘すぎでした。夢はそう簡単には手に入りません!
準備
篠山マラソンへ向けて1ヶ月前から準備期間に入る。この頃にはまだサブスリーを狙うかどうか迷っていたのだが、頭の中はサブスリーがチラつきっぱなしであった。
4週前からの休日練習
- 4週前
43.7km走:4時間10分58秒 - 3週前
30.0kmペース走:2時間25分36秒(これが故障の元か?)
30.0kmLSD:3時間5分27秒 - 2週前
25.0kmJog:2時間22分4秒 - 1週前
2003大阪シティーハーフマラソン:1時間30分01秒
3週前のペース走が多分故障のきっかけとなったと思うが、この翌週あたりから左膝の少し上に筋肉痛のような痛みを感じ始める。しかし、中々痛みも治まらないし屈伸した時に特に強い痛みを感じるのでどうやら故障したようである。でも走れない程でもないなのでこの後の練習はスローJogばかりとなってしまう。
そして篠山の一週前に調整レースのつもりで大阪シティーハーフマラソンに出場、左足に不安を抱えながらもまずまずのビルドアップ走で無事完走する。故障も悪化しなかったようでこの後もスローJogで最後の一週間を過ごす。
今回は身体を少し絞ってみようと思い、2月10日より夕食を控えめにして減量を試みてみる。
- 2月10日:62.4kg 但し、これは前日食べ過ぎ飲み過ぎの為、普段は61kg前後。
- 3月1日:59.0kg この後エネルギー補給でご飯、パスタを多く食べる。
- 3月2日:60.0kg 大会当日。エネルギー補給のおかげで1kg増。
結果、61kg→59kg→60kg(エネルギー補給)
となり、減量成功である。
不安は左足の故障とスローJogの練習しか出来なかった事だが、サブスリーを目指して当日を迎える。
レース当日
今日は家族で大会へ行く予定や!早く行かなければ駐車場の確保が難しいかもしれないので6時頃には出発したい。その為、いつも通りに早起きする。嫁ハンも既に起きていて弁当の準備などをしてくれている。
しかし、「そろそろ子供を起こそうか。」というころに次男が「頭が痛い!」と言って起きたようや。どうやら少し熱もあるようなので仕方なく一人で行く事にする。
一人分の弁当を持ち、6時前に出発する。7時過ぎ頃会場到着。しかし、初参加なので駐車場の場所が分からない。近くの警備員に聞いてみるが、分からないようである。
会場の廻りをしばらく車で走り、違う警備員に案内図を見せて今いる場所を教えてもらい、駐車場の位置も確認する。まだ早かったので、会場へ近い駐車場を確保する事が出来た。しかし、土の地面は前日の雨でグチョグチョである。
受付は8時からなのでしばらく車の中で時間をつぶす。
8時前、露店を見物しながら受付場所へと向かう。レーシンググローブ発見。「¥800かぁ~、買おうかな。」と思いながらも後回しにして、8時になったので早速受付を済ませておく。まだ時間があるのでもう一度車へ戻り、ナンバーカードをTシャツへ付け、着替えも済ませておく。
いつもの事ながら、ナンバーカードを付けるのも意外と面倒くさいもんや!斜めになったりすると気に入らないのでもう一回やり直しや。
さて、今回もrunning club achieveのメンバーと会う事になっている。約束の時間が近づいてきたので準備をして会場へ向かう。
レースよりも緊張?していよいよご対面である。今回は無事に会う事が出来、ランニングやホームページの事を少々お話して「レース後にも会えたら会いましょう。」ということで別れる。
この後再び露店へ行って気合を入れるために「レーシンググローブ」を買う。一応手袋は持ってきていたが、いつもは軍手なのである。
この後少し篠山城跡を散歩して、バナナ3本とおにぎり2個を食べてエネルギー補給をしておく。
10時過ぎ頃、もう並びはじめているランナーがいるので荷物を預けて僕も並ぼうと思ったら荷物の中にVAAMを忘れてしまった。仕方がないのでもう一度荷物を出してもらい、VAAMを取り出して再度荷物を預ける。
VAAMを飲み、ウオームアップ代わりに軽く走りながらトイレへと向かい、トイレを済ませて列へ並ぶ。既に多くのランナーが並んでいたが、かなり前の方へ入らせてもらう。
まだかなりの時間をここで待たなければならない。「ウオーミングアップをしてもこれでは冷え切ってしまうな~。」と思うが、体力温存のためそれ程ウオーミングアップするつもりはないのでこれはあまり気にならない。防寒用に持ってきていたゴミ袋を被り待つ。
開会式も進行していき、11時にまず登録の部がスタートする。
さらに10分後に未登録の部がいよいよスタートする。
レース
今回は気合を入れてかなり前からスタート。それでも少々スタートロスはあったが、しばらく走れば渋滞もなくなる。
「ペースはこれで良いのかな?」と思いつつ走る。距離表示は5km毎かと思っていたが、1kmの表示が見えてきた。4分20秒くらいやった。「スタートロスを考えるとこんなもんかな。」と思いまずまずのペースでスタートである。
しかし、走り始めてすぐに思ったのが「足が重い!」なのである。「先週の疲れが残っているのか?それともピークに持って来れなかったのか?」と思いながら走る。
5km地点通過
タイムは21分13秒。かろうじてサブスリーペースや!「まぁ最初はこんなもんやろう。これから徐々に調子が良くなってくるはずや!」と思いながら走るが、調子よくなりそうな感じがしない。いつもなら身体も温もり、ペースも上がっていくのやけど・・・。
そんなこんなで10km地点通過
この5km、21分33秒。サブスリーペースより少し遅れる。緩やかな上り坂が始まるが、少しペースを上げてみた。相変わらず足は重い。小学生らしき子供達数人がハイタッチで応援してくれているので、応援の力をもらおうと思いハイタッチに応える。
「なかなか調子が上がらんなぁ~。」と思いながら15km地点通過
この5km、21分34秒。ペースを上げたつもりが上がっていなかったようや。「ゆるやかな上り坂のせいか、それとも調子が出ないのか?」
ちょうどこの辺りで有森裕子さんが走るのをやめたようや。有森裕子さんを横目で見て行く。「タイミング悪ぅ~。」走っている姿を見るわけでもなく、応援してもらうわけでもなかった。
スタート前に水分を取り過ぎたのか?トイレに行きたくなってきた。スタート前から「少しヤバそうやな!」と思っていたが、案の定である。でもまだ大丈夫なのでそのまま走る。立ち○ョンするランナーさんもちらほらと見受けられるが・・・。
20km地点が近づいてきて上り坂がきつくなってきた。少しペースが落ちたかな?これは仕方が無いか。それよりもこれは結構足を消耗しそうやな!「でも30kmまでは行けるやろう」とこの頃はまだ思っていた。
20km地点通過
この5km、21分54秒。やはりペースが落ちている。しかし、この上りを過ぎれば後は下りのはずや!もう少しの辛抱。
ようやく坂の頂上を越え、下りに入る。しかしオ○ッコもしたくなってきた。我慢をして走るよりも少々タイムロスしてもスッキリしたほうが良いかな?と思い「どこでしようか?」と思いながら周囲を見渡しながら走る。
しばらく坂を下ったところで仮設トイレ発見!丁度人が出てきたところや。「チャンス!」と思い迷わず入る。
用を足し、再スタートする。タイムロスは1分程か?この辺りから周りのペースより若干遅れ始めているような気がしてきた。
この完走記を書いていて気づいたが、初フルの時と今回の20km地点通過タイムは全く同じでした。初フルの時はペースアップしながらの20km地点通過、今回はペースが落ち始めての20km地点通過。この差は大きかったようです。
25km地点通過
ラップタイム22分45秒。トイレのタイムロスを差し引いても22分くらいか、やはりペースダウンしてそうや。
この25km前後の辺りで応援の中学生くらいの子から飴をもらい、口の中に入れる。糖分補給というよりも、気分転換の為や。しかし、足は徐々に重くなり、動かなくなっていく。
いつもならランナーズハイになり、楽しく走れる時間があるのだが、今回は全くない。常に足の重さを感じながら「早くもやってきたか!」と感じる。
他のランナーに追い越されていき、徐々にペースダウンしながら折り返し点を通過する。しばらくすると、すれ違いざまにachieveのメンバーを見つけ軽く手を上げる。
「随分目標タイムより早そうやなぁ~。」と思い羨ましかったりする。
30km地点が近づいてきた。かなり足にきているようや!
30km地点のラップタイム24分41秒。
もうサブスリーペースどころじゃない!気持ちも切れそうになってくる。歩いている人も増えてきて、「僕も歩きたいなぁ~!」という気持ちが出てくる。
20km地点から1km毎に距離表示があったと思うが、この30kmからは1km毎に時計をみてラップを確認する。
残すは毎朝走る距離より短いはずやのに1kmが随分遠くに感じる。ラップも徐々に落ちてきて、「このままどんどんペースが落ちていくのか?」と少々不安になる。
廻りのランナーには追い越されっぱなしや。「先週の大阪シティーは追い越しっぱなしやったのになぁ~。」と思い。快調に走っていくランナーが羨ましい。
もうラップタイムもどうでもよくなってきた。「後はなんとか歩かずに完走する事を目標にしよう。」と決める。
35kmの給水も何時もなら口の横から流し込むように飲むのだか、ここではペースを落として普通に飲む。ペースが遅く呼吸が荒くないので難なく飲めた。(ペースが速いと給水が難しいのです。)
いつも走るコースを思い浮かべながら走るのだが、1kmが遠い!「それにしても完全に足にきてしまったなぁ~。」心肺は全く苦しくないのに足が動かない。
応援の声を受け、歩きたい気持ちと葛藤しながら走り続ける。そして40kmも過ぎ、ゴール地点が近づいてきた。ラストスパートするランナーもいるが、僕にそんな力は無い。
「あと400m!」という声が聞こえ、「もうちょっとや、頑張れ!」と自分に言い聞かせ、何とかゴールイン。
ゴール出来た安堵感からか、悔しいのか、情けないのか、(多分全部)涙がにじみ出てくる。
「かっこ悪い、こらえろ、こらえるんや!」と思いながら歩いていると、完走メダルを首から掛けてくれた。汗を拭くようなふりをして目を押さえる。「はぁ~、かっこ悪いなぁ~。後にしてほしい。」とか思ったりする。
初フルの時はあっさりしたもんやったのになぁ~。まさかこんな事で涙が出るとは思いもしなかった。
これもフルマラソンならではの事かな?ハーフではこんな事はないやろう。
ゴール後
スポーツドリンクを貰い、RCチップも外してもらう。靴紐を結びながらしばらくヘタリこむ。落ち着いたところで、完走証をもらいに行く。ゴールタイムは3時間22分17秒(ネットタイム)
しょせん2回目のマラソンでサブスリーを狙うのは甘すぎやったな!と納得する。
ホノルルマラソンの抽選結果を見に行ってみるとachieveのメンバーがいたので、肩をたたく。結果は目標タイム大幅更新のサブ3.5を達成されました。おめでとうございます。「僕のほうは潰れちゃいました。」というような事を少しお話してから別れる。
ちなみに抽選結果はハズレでした。
今回は後半スピードダウンしてしまったおかげで、足へのダメージも少ないようです。左足の故障も悪化しなかったようやし、走っている時もそれ程気になりませんでした。まだまだサブスリーの実力など無い事を実感し、フルマラソンの難しさも痛感しました。
故障も回復に向かっているようやし、また頑張るぞ!
2003年3月2日 なっかん
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