8月18日から続けている「ほぼ禁酒」生活は今も続いています。この間お酒を飲んだのは2日間だけ。中々の優秀さです。「ほぼ禁酒」をはじめた原因である通風の疑いについて病院で血液検査をした結果、尿酸値7.0mg/dLでした。この値は正常値の上限なので、痛風の疑いは確信に限りなく近づいたといったところです。^_^;
参考リンク: 尿酸の正常値は? | 公益財団法人 痛風財団
お酒をほとんど飲まなくなったおかげで、読書時間が今までより圧倒的に増えました。今までも読書をしないことはなかったが、一杯飲んでから読むのとそうでないのとでは、読解力の違いを感じる今日この頃です。
で、今回読んだ本はこれ。先日のエントリーに引き続きといった意味合いも有り、戦後の昭和史をわかりやすく書かれた書籍を読んだ。
昨日の読売新聞投書欄にも60代の男性から「昭和史をもっと教えるように教育をしなさい。」という趣旨の投書があり、掲載されていました。今現在の学校教育で近現代史をどのように教えているのかわかりませんが、私が子供の頃は3学期の終わり頃になってようやく昭和のことに触れられるのだが、時間切れで殆ど勉強したという記憶が無い。
先の大戦についても、学校で教わったのは原爆投下と沖縄戦の悲惨さが記憶に残っている程度。日本軍が近隣諸国にしていた事を知るようになったのは社会人になっでからです。
もっとも私は、文系の勉強って嫌いだったので「歴史なんか勉強して役に立つんか?」なんて思っていた側の人間でありまして、先日失言をした鹿児島県の伊藤祐一郎知事とは反対側の立ち位置で「サイン、コサインの方がよほど役に立つわい!」と思っていた(過去形ね)方です。
引用元: 伊藤祐一郎 – Wikipedia
2015年8月27日の鹿児島県教育委員らが参加した会議で「高校教育で女子に(三角関数の)サイン、コサイン、タンジェントを教えて何になるのか」「それよりもう少し社会の事象とか植物の花や草の名前を教えた方がいい」と発言していた。
憲法施行前の九条修正
この書籍には戦後の大きな出来事について書かれていますが、その中からちょいと抜き出して紹介します。まずは集団的自衛権で話題になっている憲法解釈に関するところ。施行後は解釈変更を何度も繰り返している九条ですが、施行する前に修正されています。
施行後の憲法九条は下記の通りですが、これから着色部分を削除すると、施行前に修正された九条案とほぼ同じになります。
- 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
- 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
この修正を芦田修正と言いますが、「前項の目的を達するため」を付け加えた理由として、「日本は無条件に武力を捨てるのではない。」という意味のことを芦田氏自身が説明されています。修正した当初からそういった目的だったかどうかは、わからないようですが、憲法施行前からして日本人らしく「はっきりさせたくないところはウヤムヤに、、、。」という感じですね。
「いいです。」という日本語には「肯定」の意味も「否定」の意味もある。海外に行くと通訳の方に「いいです。」と言うと、どちらの意味で通訳されるかわからないので、私は海外ではいつの頃からか意識して「良い」か「悪い」かをはっきりと伝えるようにするようになった。そして海外でも憲法解釈をしている国ってあるのかな?なんて疑問に思った。契約社会であるアメリカなんかでは、都合良く解釈を変えるなんてことは許されないのでは??
大人社会の身勝手さがわかる
このブログにも何度か書いた事があるが、私は大人社会というのは誠実な世界だと若かりし頃は思っていた純粋な人です。www
だがしかし、事実はそうではないと気づいてしまいました。そして「やっぱりそうなんや。」というように感じる出来事もありました。
- 総資本対総労働
- 公害
- 金権政治
このような内容が書かれている部分で、自分の利益最優先で動いている人も多いのだなと感じました。公害の責任逃れをするような企業もあったようですが、もし自分がそのような企業で働いていたら、やはり同じように会社の方針に従ってしまうのかもしれません。そうはなりたくないですがね。
まとめ
海外出張に行くと、行った先の事も知りたいですが、自国のことをあまりにも知らなさ過ぎるということにも気づきます。単に勉強不足と言えばそれまでなのですが、この年齢になってから近現代史を見てみると、少し当事者に近い視線で時代を感じることが出来ます。
こんなニュースを見つけた。
引用元: 高校で近現代史必修に 文科省、次期指導要領で骨格案 :日本経済新聞
文科省の調査では、生徒の近現代史の知識や理解の定着率は日本史、世界史ともに他の時代に比べて低い。「今の世界情勢を理解するには、近現代史の転換点を重点的に学ぶ必要がある」(担当者)という。
やっぱり今も近現代史の教育は疎かなのですね。グローバル化にともない、海外に出て行く人も多いだろうから最初に近現代史を勉強し、その後に古代から勉強しても良いのではないかと思います。とは言っても、私が高校時代に興味を持って勉強することは無かったのではあるが、、、。
次は久しぶりにランニング関係の本を読みます。
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