サブスリーが見えた初マラソン完走記

初マラソン完走記Running / Bike

写真は2002年10月14日にキャノンのPowerShot G1で写した赤トンボ。PowerShot G1は当時の高級コンデジです。

参考リンク: 10年を超えてなお輝く孤高のカメラ―キヤノン「PowerShot G1」

さて、以前公開していたサイトに掲載していた完走記をボチボチとアップしていきます。まあ、あまり需要は無いとは思いますが、、。本日は初めてフルマラソンを走った時の完走記、当時のままの文章でアップします。

本題に入る前に当時の状況などを少し書いてみる。

走りはじめ

はっきり憶えていないが、2001年の3月か4月からダイエット目的で走りはじめました。自分でも驚いたが、すぐに走ることが楽しくなっていき、5ヶ月くらい経った頃には月間300kmを越えるようになった。

最初の頃はやはり走る距離を延ばしていくことが中心であり、10kmも走るとかなり脚に疲労感を感じた。でも徐々に距離を延ばしていくことにより、30km以上走れるようになっていった。そして2001年の11月、初レースとなる淀川市民マラソンのハーフマラソンに参加して1時間40分30秒で完走。自分では1時間50分くらいと予想していたので、意外に速く走れて驚いた。

2002年3月の篠山ABCマラソンに参加したいと思いながらも、まだ時期尚早と考えて初フルマラソンは2002年の秋に走ろうと決めた。その後も早朝ランを中心に時にはペースを上げて走ってみたりしたが、さほどスピードは意識していなかった。

当時の練習

  • 平日は早朝ランで10kmくらいのジョグ。
  • 早朝ランの最後1.6kmくらいを追い込んで走ってみる。(週に1〜2回)
  • 週末のどちらかで30〜35kmくらいのロング走。ペース走というような意識はしていなかったが、キロ5分ペースくらいで走ることもあったと思います。

走行距離

走りはじめてから距離を延ばし、2001年8月に月間300kmを越える。それから2002年11月の大会まで月間300〜400kmを走っていた。この走り込みが自分で思っていた以上の結果に繋がりました。完走記を読み返したら、大会1週間前の土日の両方ともハーフマラソンくらいの距離を走っていますね。今思うと走りすぎですな。

2001年2002年
1407
2382
3405
4?361
5?409
6?388
7244379
8315458
9379415
10351466
11353471
12356412

と、まあこんな感じでした。では以下に当時の完走記を掲載します。

第6回大阪・淀川市民マラソン完走記

大会結果

  • 日付: 2002年11月3日(日)
  • 種目: フルマラソン男子の部
  • 記録: 3時間5分32秒
距離区間SplitLapPace所感
5.05.021:4221:424:20予定より速いペースや!このままいけるか?
10.05.043:3521:534:23順調、順調。
15.05.01:05:1721:424:20だんだん調子が出てきたかな?
20.05.01:26:1420:574:11ぎょえっ!ペースが上がってる。
25.05.01:47:0220:484:10まだいいペースや!このペースで行けば3時間切りか?
30.05.02:08:0521:034:13やっぱりそんなに甘くない、少しずつペースが落ちる。
35.05.02:29:4721:424:20あと10kmの看板が見えてきたころからかなり脚にくる。
40.05.02:54:0824:214:5235kmからは相当苦しい、大幅にペースダウン。
42.1952.1953:05:3211:245:1240kmからはもうヘロヘロ、感激のゴールイン。

ひと言報告

初マラソンにして大変満足のいく結果でした。こうなれば次の目標はサブスリーやね!

スタートまで

いよいよ迎えたフルマラソン初挑戦の朝。スタートは9:00なのでいつも通り朝4:40に起きて体を目覚めさせておく。いつもと違いちょっと緊張感のある朝である。嫁ハンによるとスタートするまでは何かそわそわしていたらしい。朝食も早めに食べ、ナンバーカード、着替え等をバッグに詰め家を出発する。現地に到着したのは7:30頃、早速受け付けを済ませ、露店のランニング用Tシャツ等を見物して少し時間を潰す。風が強そうな天気予報やったけど、ほとんど風も無くとりあえず一安心。

スタート1時間前(8:00)にバナナを1本食べておく。この後少々準備運動のようなものを始める。しかし、あまり体力を消耗しないようにウオームアップは控えめにしておく。30分前にVAAMを飲み、「これで10分速くなるで!」などと子供に言ってみる。さて、トイレを済ませいよいよスタートラインに並ぶ。並んだ位置は3時間目標の看板の少し後ろである。

初マラソンといえば完走が目標という人が多いのでしょうが、僕の場合やるからには「そこそこタイムも狙っていくぞ!」という意気込みでこれまで練習を行ってきた。1ヶ月前からの練習でのタイムから、1kmを4:30ペースで走ろうと決めていた。このペースで最後まで走ると3時間10分前後となる。しかし最後バテて3時間15分でゴール出来れば上出来だろうと予想する。

4週前からの休日練習

  • 4週前
    43.7km走: 4時間2分11秒
  • 3週前
    30.0km走: 2時間23分41秒
    5.0kmレース: 19分9秒(少し距離が短いと思われる。)
    30.0kmLSD: 2時間58分41秒
  • 2週前
    25.0km走: 1時間55分19秒
  • 1週前
    21.5km走: 1時間49分56秒
    21.5km走: 1時間43分36秒

自分なりにかなり真剣に取り組み、順調に練習をこなせたと思う。あとは本番でどれだけスピードアップ出来るかにかかっている。

いつものことだが、号砲を待つ間の緊張感の有る時間がなんとも言えない。スタート時間が近づくにつれ、徐々に緊張感が高まっていく。そして1分前、それまでざわついていた空気が静まり返り、集中力を高めてスタートを待つ。マラソンを始めていなかったらこんな緊張感を感じることは、もう一生無かったのかもしれない。そう思うとちょっと得した気分になれる。

レース

号砲が鳴ってスタート。今回はかなり前の方に並んだのでスタート後の渋滞にはそれ程悩まされずに済む。しかし、何しろ初のフルマラソンなのでペース配分がこれで良いのか分からずに走り始める。自分的には結構楽なペースである。枚方水辺公園を1周して淀川河川敷のコースに入るが、懸念していた風が結構強く吹いている。でも今日は上流へと風が吹いているので、往路は向かい風である。いつもは下流へと風が吹くので復路向かい風となるが、今回は「前半辛抱すれば後半楽になるなぁ~」と思い「今向かい風のほうがまだましやな!」と考える。

そのままのペースで5km通過。タイムは21分42秒。予定のタイムより少し早すぎるが、「このペースで30kmまでは行けるだろう。」とあまり根拠も無くそう思う。淀川河川敷の駐車場へ進入する車を避ける為に、駐車場入り口を横切るコースを避け、川沿いの道へとバイパスするのだが、このコースがダートコースとなり少し走りにくい。それでも順調に足を進める。

10km地点通過。この5kmのラップタイムは21分53秒。ほぼ最初のペースをキープ出来ている。淀川河川敷はほぼ毎週、自転車かランニングの練習に行くのでだいたいの距離感覚は分かっている。今日は枚方大橋から鳥飼大橋まで随分早く感じる。やはり大会で走るのは一人練習で走るのとは違い、楽しく走る事が出来る。

15km地点通過。ラップタイムは21分42秒。ここまでイーブンペース。体も温まってきたし順調、順調。淀川大堰に近づいてきて、向かい風がかなり強烈に吹いてきた。ふと後ろを振り返ると5~6人のグループになっているではないか。何位グループか分からないがその先頭を自分が引っ張っている。ちょっとアスリート気分になれる。この頃になると前から脱落してくる人が出始めてきて、少しずつ追い越して行くようになる。自分のペースもちょっと上がっているかな?という気がしてきた。

強烈な横風を受けながら淀川大堰を渡り、暫くして20km地点通過。ラップタイムは20分57秒。

「ぎょえっ!ペースがかなり上がってる!サブスリーペース(5km-21分15秒以内)やんけ!」

強烈な向かい風の中よくペースが上がったなと我ながら関心する。そして中間点通過、タイムは1時間31分9秒位やったと思う。1月に走ったハーフのタイムを5分以上短縮している。今までの走りこみの成果やな~と思い、我ながら感動したりする。折り返し地点を過ぎ、ようやく向かい風から開放される。まだこのあたりは余裕で結構楽しく走れている。

25km地点通過。ラップタイム20分48秒。まだ先程のペースを維持出来ている。それ程苦しくないので「このままのペースで最後まで走る事が出来れば3時間を切れるぞ!」と考えながら順調に走る。このあたりからグループが3人になり、他の二人が僕の前を走っている。この二人をペースメーカーにしてついて行く事にする。

30km地点通過。ラップタイム21分3秒。少し落ちたがまだ良いペースである。しかし、これからがマラソンの正念場、結構足に疲労を感じ始めてきた。あと10km(約32km地点)の看板が見えた頃、かなり足にきているのを感じ始める。ハーフの折り返し点を過ぎ、ハーフのランナー達と合流して少し走りづらくなる。一度おばちゃんを追い越すときにおばちゃんがこっちに寄ってくるから衝突してしまった。

35km地点通過。ラップタイム21分42秒。まだなんとか踏ん張っているが、ここからは苦しさとの戦いになってくる。あと○kmの看板が待ち遠しい。今までの3人グループもバラバラになってしまう。一人は前に行ってしまい。(僕のペースが落ちた為だが・・・。)もう一人は僕よりも遅れてしまったようだ。それにしても苦しい。どんどんペースが落ちていくのが良く分かる。一時は3時間切りを考えていたのはやはり甘すぎたようである。

40km地点通過。ラップタイム24分21秒。完全にペースが落ちてしまった。もうヘロヘロ走り。ゴールはまだかまだかと待ち遠しい。もっと多くのランナーに追い越されるかと思ったが、ゴール前に一人に追い越されただけである。「他のランナーも皆苦しいんや!」と思い頑張り続ける。

そして感動のゴール!3時間5分32秒。目標よりもかなり速く走れて「めっちゃ嬉しい!」。(←どっかで聞いたセリフやなぁ。)初マラソンにしていきなりサブスリーが見えそうなタイムである。でも足はフラフラ、疲労困憊とはこのことか!という感じである。ハーフの疲れとは全く比べんもんにならん。

ゴール後

ゴール後、お茶と糖分補給用のあずきを貰い、お茶を飲んだ後で完走証を貰いに行く。マラソン大会でもIT化は進んでおり、パソコンとプリンターが並んでいて完走証を印刷して即日発行である。この完走証を見てビックリ!なんと順位は○○位(1751人中2桁前半)である。我ながら貰った瞬間に「速ッ!」と言ってしまった。

そして豚汁サービスがあるので、そこへ並んでいる時に寒くなり、ウインドブレーカーのズボンを穿こうと右足シューズを脱いだ瞬間、「痛っ!」と声を上げる。ふくらはぎが攣ってしまったのであった。暫くがまんをして痛みが治まってから右足をズボンに通し、左足も攣るかな?と恐る恐るシューズを脱ぐと案の定左足まで攣ってしまう事になったのであった。

2002年11月3日 なっかん

関連リンク

当時は枚方水辺公園が会場でしたが、現在は国営公園 「淀川河川公園外島・太子橋地区特設会場」が会場になっています。

当時の会場

現在の会場

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