最も現代文明から離れた場所で暮らすセンチネル族

最も現代文明から離れた場所で暮らすセンチネル族Weblog

ネット上でたまたま見つけたのだが、他の部族との接触を嫌い、今でも原始的な生活を送るセンチネル族という部族の存在を知った。世界中にはこのような部族が100くらいあるのでは?と言われているようですが、その中でもかなり希有な存在かもしれません。

その場所は?

Google マップで見るとこのような島、北センチネル島という島です。海岸線近くまで森で覆われており、とても人が住んでいるようには見えない島です。結構鮮明に写っているので拡大して探してみたら人影とか、生活している痕跡が見つかるかもね?

もうちょっと場所について詳しく調べてみた

地図を縮小していくとこんな場所。インド領アンダマン諸島にある小さな島になります。

アンダマン・ニコバル諸島 – Wikipediaによると。

「アンダマン (Andaman)」という名前は、マレー語でヒンドゥー教のハヌマーン神を意味するHandumanに由来する。また、「ニコバル (Nicobar)」は、マレー語で「裸の人々の土地」という意味である。その名の通り、小アンダマン島、大ニコバル島には合わせて5部族の先住民がおり、計800人ほどが石器時代と同様の狩猟採集生活を行っている。

先住民は、この諸島が大陸と陸続きだった約6万年前にアフリカから移り住んできた人たちの子孫だと考えられているようです。

じゃあ、6万年前ってどんな時代?地球史年表 – Wikipediaから。

  • 約10万年前 – 現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった(アフリカ単一起源説を裏付けるもの[41]。7万年前との説(後述)もある。ミトコンドリアDNAの分析では、現代人の共通祖先の分岐年代は14万3000年前±1万8000年である[20]。
  • 8万1000年前 – 地球温暖化に伴う海面の急速な上昇が起こっていた。国際研究グループが、気候変動に伴う氷床の拡大、縮小は今まで考えられていたよりも急速に起きる可能性があると発表した[42]。
  • 約7万3000年前 – スマトラ島のトバ火山の大噴火。スマトラ島のトバ湖はこの時の噴火によって形成されたカルデラ湖。ここ10万年ほどでは最大級の噴火とされ、地球の気温が数年間3〜3.5度低下した。ヒトのDNAの解析によれば、7万年ほど前に人類の人口が一万人以下に激減し、遺伝的な多様性の多くが失われ現在の人類につながる種族のみが残った「ボトルネック効果(遺伝子多様性減少)」があったと考えられるが、これがトバ火山の大噴火に関連すると考えられている。→ トバ・カタストロフ理論
    7万年前にヒトが衣服を着るようになり、ヒトに寄生するヒトジラミは7万年前に2つの亜種、主に毛髪に寄宿するアタマジラミと主に衣服に寄宿するコロモジラミに分岐した[43]。
    7万年前のヒトの出アフリカ説[44]。
    7万年前±1万3000年にヨーロッパ人と日本人の共通祖先が分岐[20]。
  • 約5万年前 – クロマニョン人。
  • 約5万年前 – 隕石の衝突でバリンジャー・クレーター(アメリカアリゾナ州)が形成される。
  • 約4万年前 – オーストラリアに人類が渡島したのは4万2000~4万5000年前である。また、オーストラリア最古の人骨の年代はおよそ4万5000年前である。[45]。
  • 約3万年前 – ネアンデルタール人がこの頃絶滅。

人類がアフリカから世界各地に拡がりはじめ、7万年前に人口激減があり、その人々の一部がこちらにもたどり着いたということのようですね。どんな世界なのか想像がつきませんね〜?”はじめ人間ギャートルズ”のような世界だったりして。

アンダマン・ニコバル諸島の近代は、18世紀にイギリスの流刑地になり、第二次世界大戦中は日本軍の統治下に置かれていました。

参考リンク

インドのシベリア監獄とも呼ばれたアンダマン・ニコバル諸島に、変化が起きたのは1942年3月のことです。日本帝国海軍がイギリスとオーストラリアの連絡ルートを断つために、このアンダマン・ニコバル諸島を占領します。

近代になれば、侵略者や冒険家など様々な人が、様々な目的で北センチネンタル島を訪れたと思われるが、今なお外部との接触をかたくなに拒んで石器時代同様の生活を送っているのがセンチネル族です。

北センチネル島 – Wikipediaから。

1947年以降、インドの連邦直轄領に属していることになっている[2]。 しかし、島民とはいかなる条約も結んだことがなく、事実上島民の主権が認められている状態である。 そのため、インドの自治区の一つと捉えられる。
アンダマン・ニコバル諸島当局は、センチネル族の生活に干渉せず、これ以上追求する意志がないことを2005年に示している[3]。

インド政府もセンチネル族との接触をあきらめ、先住民の保護と国防上の理由で立ち入り禁止区域を設けています。

YouTubeから

2つほどセンチネル族の動画を見つけたので掲載しておきます。恐らく2つともセンチネル族との接触を試みた時のものかと思います。最初の動画はまだ友好的なようですが、2つ目の動画は敵意むき出しです。

人はなぜ文明を手に入れたのだろうか?やはり原始的な生活は不便だから少しでも便利で快適な生活を手に入れるため、少しずつ発展してきたのだろう。しかし今でも原始的な生活をしている部族にとっては文明を手に入れなくとも不便な事がなかったのだろうか?

北センチネル島は小さな島だが、外敵も無く自給自足するには十分な大自然の恵みがあるのかもしれない。そしてこの動画を見て”観察者効果”という言葉を思い出した。一般的には科学的なことに対して使う言葉ですが、こういった原始的な生活を送る人達に現代文明を持った人達が接触することにより、彼らに変化を与えてしまうからです。

本来なら、報道やインターネットを通じてこういった先住民の生活を紹介するようなことは止め、世界の大部分の人は知らないようにした方が良いのではなかろうか?なんて思うが、このブログで紹介すること自体がこの考えに矛盾してしまいますね。

インターネットが無ければ私はセンチネル族の事を知らなかったかもしれない。こういう面では情報化社会というのはマイナスかもしれないですね。

北センチネル島参考リンク

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