Kindleで読む三国志

Kindleで読む三国志Weblog

基本的に新しい物好きな私は、日本でKindleが発売された直後にKindle Paperwhite Wi-Fiを注文していた。だからといって読書家なわけではないので、本を読み進めるペースはかなり遅い。

そんな私でもいくつか電子書籍を読みました。そして、一年越しで読んでいるのが三国志です。恥ずかしながら今頃かい!ってな感じもあるのですが、、、。

吉川英治氏の「三国志」

三国志もイロイロありますが、日本で一番ポピュラーなのがこの吉川英治の「三国志」でしょう。私が読んでいるのもこの「三国志」です。紙の書籍なら下の画像のように全8巻になり、金額も6,566円なので一度に購入したらちょっぴり痛い出費になってしまいます。(画像はAmazonにリンクしています。)

三国志 文庫 全8巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫)

ところが電子書籍なら良い点が3つ有ります。

  1. 全8巻を気軽に持ち運べる。(これ以外の書籍も含めて大量に持ち運べる。)
  2. 吉川英治氏の作品は没後50年以上経過したので著作権フリーになっており、無料でも読める。
  3. 辞書が付いているので、難読漢字や熟語を読みながら調べることが出来る。

電子書籍が無かったら、恐らく未だに三国志を読むことは無かったであろうこの私。上の画像の講談社・三国志全8巻もKindle版なら977円。著作権が切れているので無料の物もあります。青空文庫なら作家別作品リスト:吉川 英治にあります。

このように安かったり無料であったりするので、気軽に手を出せるようになったわけです。


私は無料版から読み始めましたが、地図付きの全12巻完全版を購入して読み進めている最中です。これでもお値段は200円なので紙の書籍と比較すると相当にお得です。

この吉川英治氏の三国志はどういうものかというと、前書きとも言える”三国志 01 序”から引用致します。

原本には 「通俗三国志 」 「三国志演義 」その他数種あるが 、私はそのいずれの直訳にもよらないで 、随時 、長所を択って 、わたくし流に書いた 。これを書きながら思い出されるのは 、少年の頃 、久保天随氏の演義三国志を熱読して 、三更四更まで燈下にしがみついていては 、父に寝ろ寝ろといって叱られたことである 。本来 、三国志の真味を酌むにはこの原書を読むに如くはないのであるが 、今日の読者にその難渋は耐え得ぬことだし 、また 、一般の求める目的も意義も 、大いに異うはずなので 、あえて書肆の希望にまかせて再訂上梓することにした 。

ということで、作者の吉川英治氏が若き頃に寝る暇も惜しんで熟読した三国志を吉川英治氏流に書いた小説ということになります。

三国志演義

とっかかりが吉川英治氏の三国志である私、”三国志 01 序”に書いてあるように吉川英治氏が熟読した三国志演義が気になります。これはどういうものかというと、三国志 (曖昧さ回避) – Wikipediaを見ればその流れがおおよそわかります。

まず”三国志 (歴史書)”があり、これに基づいて書かれた中国の小説が”三国志演義”。そしてこれら中国の三国志演義などを熟読された吉川英治氏が書いた日本の小説が日本でポピュラーな三国志となります。

日本ではどれもこれも三国志と言ってしまい、一口に三国志と言っても詳しい人なら「え?どの三国志やねん??」と反対に聞き返されたりするかもしれませんが、中国ではこれらの区別は明確になっているそうです。と、どこかのサイトで読んだのですが、今ググってもそのサイトが出てこないので、ここにリンクを貼れないのがちょっと残念です。

で、今読んでいる吉川英治氏の三国志を読み終えたら、この三国志演義も読んでみたいと思っています。ほんでもって、三国志(演義)原文のホームページというのもあるのでこれを読むことが出来れば一番良いのですが、私には読むことが出来ない。そうなると翻訳版を選ぶことになります。

翻訳版になると、訳者により日本語表現が変わってきます。出来るだけ原文に近いニュアンスで翻訳してあるものが良いのでしょうけど、この判断が素人には難しい。で、そんな方々(私も)に参考になりそうなサイトを見つけたのでリンクしておきます。

まあ、私が選ぶのは電子書籍版のこちらになってしまうわけですけど、、。それにしてもちと高いな!元々の著者の著作権はとっくに無くなっているのでしょうけど、訳者の著作権があるからでしょうね。

三国志平話

これも”三国志 (歴史書)”を基に書かれた書物です。三国志平話 – Wikipediaから引用すると。

『三国志平話』(さんごくしへいわ)は、宋代の話芸である説話の話本。元代に刊行された『全相平話五種』に収められている『新刊全相平話三國志』のことである。上・中・下3巻。小説『三国志演義』のもとになった故事を多く含んでいる。

とのことで、”三国志演義”のもとにもなっています。この”三国志平話”がはじめて翻訳されたのがこちらで、1999年発刊のようです。こんなに最近のことなのですね!


こちらは、”三国志演義”も翻訳されている立間祥介氏の翻訳です。こちらは2011年なので本当に最近です。三国志演義を読んだらその次はこいつかな?けど電子書籍版が無いのが残念なところ。

正史 三国志

三国志演義や三国志平話の原点です。三国志マニアならこれを読まなければなりません!けど、これをもとに読みやすく、面白く書かれてきたのが三国志演義であったり吉川英治氏の「三国志」なのでしょう。最初にこれを読むとかなり取っつきにくいものになってしまうのではないかと想像します。

これも電子版が無いので、書店で立ち読みをしてから考えてみよう。といっても当分先のことになるだろうけれど。

参考リンク

三国志について、わかりやすく掲載されているページを見つけたので、リンクしておきます。


Kindleはスマートフォンやタブレットとも同期してくれるので、自宅と外出先とで違う端末を使っても続きから読むことが出来ます。小説を読むなら専用端末が一番読みやすいですね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました