出張に行ってお得なのは、観光地を巡るチャンスがあること。以前にも行った事がありますが、今回も福建土楼に連れて行ってもらったのでその写真をアップします。今回出張に持ってきたカメラはGR IIです。
福建土楼とは?
アメリカが軍事衛星で見つけたのがきっかけとなり、世界的に有名になってきたようです。そして2008年に世界遺産に登録されています。
引用元: 客家 – Wikipedia
米中国交樹立前のアメリカ合衆国は、中国の衛星写真を解析したが、その際に円楼の外見の形状をミサイルサイロと誤認、中国大陸に大規模な核基地が建設されているのではないかとの疑念を、1985年まで抱いていた
引用元: NHK世界遺産 | 世界遺産ライブラリー [福建の土楼群](リンク切れ。)
土楼は、厚い土壁と木で造られたこの地方の伝統的な集合住宅です。高さは3階から5階。中央に中庭を置き、それを囲むように居室が並びます。すべての部屋は同じサイズ、同じ材料で造られ、対等の共同生活が営まれるようになっています。暮らすのは、同じ姓をもつ一族の人々。建物ごとに一族が別れ、代々土楼を受け継いできました。
13世紀ころから作られた巨大な集合住宅です。主に客家と呼ばれる人達が建て、盗賊などの外敵から守るため、このようになったと思われる構造と、様々な工夫が興味深いです。
今回観たのは、「和貴楼」と「懐遠楼」です。この2つの土楼は場所も近く、「雲水謡」という映画のロケ地を挟み、両方の土楼を歩いて観光することができます。
和貴楼
Google マップで探した。中央の長方形のものが「和貴楼」です。
駐車場から「和貴楼」に歩いて向かいます。
周囲には、こんなにのどかな風景が広がっています。生憎の曇り空ですが、天気が良ければ綺麗な青空を観ることが出来ます。
「和貴楼」に到着しました。外壁にはひび割れが入っており、その歴史を感じさせられます。300年近く前に立てられた角形の土楼です。
上の写真、右端の入口から入ったところです。ここでもお土産などを販売しています。
こちらが土楼の入口。
中に入ると、もう一つ中央に建物があり、ここは勉強をする場所だったと教わりました。
内部の様子を下から撮りました。角の所は造りにくそう!って感じ。
洗濯物が干してあり、今も住む一族がいて生活感を感じます。
1階は観光客向けのお土産屋さんやお茶屋さんが並んでいます。店員さんはここの住人さん達なのかな?
観光客が寛いでいる様子。
土楼では、縦1列(1階~4階など)を使い1家族が住み、そして1階部分は台所になっていると聞きましたが、ここではそのような雰囲気をあまり感じませんでした。以前観た別の土楼では確かにそのような土楼もあった。
2階に上がって撮影。やはり観光客に解放したからだろう、観光客向けの商売をはじめたので、昔ながらの生活とは違ってきたのでしょう。
これは3階から。
これも3階から。洗濯物が見えますが、土楼に限らずこちらでは下着も平気で干してあったりします。
最上階まで上がりました。人の気配はあまり感じません。
上から見下ろしてみた。
1階に下り、もう一度1階の様子。絵を描いて商売している方もいます。このような事が出来るのも、観光客が来るようになってからかもしれない。
たばこが有名なので、手作りたばこも売っています。私は吸わないから当然買わないけど。
お土産屋さん。若い人をあまり見かけないが、やはり若者は土楼には住みたがらないそうです。
若者が土楼から離れたがる理由の一つは、トイレがいわゆるなんだ、かめ壺のようなもので、溜まってくるといちいち処分をしなければならないからだそうな。
「和貴楼」を出たところで、もう一度外観を撮影。
雲水謡
「和貴楼」から「懐遠楼」へと歩いて向かいます。近くには丸形の土楼も見えます。
道中には軽く食べられるようなものが売っています。ここではお餅のようなもの、ウズラの卵と鶏卵が売られていました。いい笑顔を向けて貰ったけど、買わなくてすいません。
厦門からここに向かう途中、バナナの畑が沢山ありました。この赤いバナナ、はじめて見ましたが普通のバナナよりも美味しいそうです。値段もちょっと高いんだって。
関係無いけど、足下のNIKEは本物かな?と思ってみたりして。
景色のよい川を渡ります。
なんだかよくわからんけど、屋根のカラフルさが良いです。この写真の次は、鳥が丸ごと入った鍋の写真です。苦手な方は閲覧注意でござる。
途中にあったレストラン前の大きなメニューです。中国に何度も来ているけど、これにはお目にかかった事が無いなあ。
肉の販売はこのようにバイクに積んで行っています。真夏でもこうやっているのかな?大丈夫なん??と心配になる。計量は昔ながらの天秤はかりです。荷台の左側に見えている棒がそうですね。
天秤はかりは、私が子供の頃までよく見かけました。懐かしい!
お茶屋さんもたくさん有ります。で、いただきました。
こちらのお茶屋さんです。
いただいたのは「紅美人」というお茶だったと思います。紅茶のような味わいだと思ったら、紅茶の一種だそうです。
こちらでも準備万端です。
ここはお土産屋さんが並んでいます。100年の歴史があるお土産屋さん。
「雲水謡」という映画撮影の地なので、この石碑があります。
引用元: 雲水謡 – 中国語サークル 北京倶楽部
台湾の男女が台湾の歴史的事件2.28によって、大陸と台湾に引き裂かれ、離れ離れになりながらも、ひたすら相手を思い続けた悲しい恋愛物語です。
こちらでお茶を飲めばなんとも気持ち良さそう。ビールならもっと気持ち良いかななどと思いつつ撮ってみた。
映画「雲水謡」の撮影に使われた水車。
こちらは水車の反対側。映画のポスターも貼ってあります。
懐遠楼
今回観たもう一つの土楼、「懐遠楼」の場所はこちら。中央の丸い方の土楼です。内側にもう一つ丸い建造物を確認することが出来ます。
「和貴楼」から歩き、「懐遠楼」に近づいてきました。中央に見えるのが「懐遠楼」です。
「懐遠楼」の前は観光客で賑わっています。交通の便がよくないので、外国人はあまりみかけませんでした。
「懐遠楼」入口を内側から撮影。土楼の入口は外部からの侵入者を防ぐために一箇所だけ。扉は鉄板で補強された頑丈な物で、さらに丈夫な木の杭を四角い穴に差し込んで外部から開けられない構造になっている。
火を点けられた場合、上から水が落ちてくる仕組みになっている土楼もあると聞いた。
中に入ると、もう一つ丸い建物があります。こちらも勉強をする場所だとか。恐らく他の目的もあると思いますが。
1階は、このように観光客向けの商品を販売している店が多いです。
下から上部を眺めてみた。丸い形には、格差を作らないという目的もあるそうです。部屋割りを全て同じにし、階級の高い家族は広い部屋に住むということはありません。
こちらは国民党時代に頂いたものだとか。
ここの住民なのか、観光客なのか?
以下、「懐遠楼」の写真をいくつか掲載しておきます。
あれま、パ◯ツが写ってた。
「懐遠楼」を外から。人の大きさと比べると、その大きさがわかりますね。屋根が随分せり出しているのも、外部からの侵入を防ぐためです。
最後にiPhoneで撮った写真をば。
この写真はアプリで加工しています。
こちらは懐遠楼のパノラマ。
関連リンク
今回使ったカメラです。
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