中国に行くのでVPNを検討してみた

中国に行くのでVPNを検討してみたWeblog

中国出張は今までも何度か、いや数十回行っている。今までも中国からはTwitterやFacebookなどのSNSに繋がらなかったりして不便であったが、最近はその不便さが相当に増してきた。

Googleのサービスがほぼ使えない

Googleのサービスにかなり依存している私は、そのサービスが使えないのは相当に困る!1年前くらいまでかな?(ちょっと記憶が曖昧。)その当時も中国に行き、普通にGoogle検索をしてもかなり遅くて使い物にならなかった。けどGoogle香港に一旦アクセスしてからGmail等にアクセスしたらGoogleのサービスを使えた。しかし今はこの方法もダメ。そしてLINEも今年の7月から使えなくなり、唯一使えていたSNS、Instagramも9月30日から使えなくなった。

引用元: 中国政府は、なぜLINEをブロックしたのか | トレトレ中国論 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

しかもこの政府による規制は、どんどん強化されている。象徴的なのは、6月までは普通に繋がっていたLINE。7月から全く繋がらなくなった。現地駐在日本人の間にも、日本とのやりとりでLINEを使っていた人が多く、話題になった。

そして、今回の香港のデモに際して、また一つ、この規制リストに名を連ねたインターネットサービスがある。インスタグラムだ。9月30日からアクセス不能となっている。筆者の近くにも、これまでインスタグラム経由でフェイスブックに投稿をしていた人がいたが、それももうできなくなった。

中国でのネット環境が相当に悪くなってしまったので、何とかならないものかと調べてたどり着いたのがVPNでの接続である。

VPNって何?

私もよくわからんのだが、要するに安全にデータ通信をするための技術のようです。

引用元: 5分で絶対に分かる:5分で絶対に分かるVPN (1/6) – @IT

利用するアプリケーションを意識することなく暗号化したいというニーズが高まってきている。そうした環境に対して、「Virtual Private Network」(VPN)は最も有効なソリューションといえるだろう。

5分ではわからなかったけど、上のリンク先を見れば何となくわかった。なので別に中国でなくても外出先でインターネットに接続する場合にVPNを使えば安全性が高まるわけです。例えば空港のフリーWi-Fiに接続する場合とかですね。

では何で中国でインターネットに接続する場合VPNを使えば良いのか?

引用元: VPN Gate の概要 – VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクト

VPN Gate に VPN 接続すると、以下の 3 つの利点を得ることができます。

  1. 政府の検閲用ファイアウォールを回避し、海外の YouTube などの Web サイトを自由に閲覧できます。
  2. IP アドレス が VPN サーバーのものに書き換わります。インターネットで安全に情報発信をしたり、Web コンテンツを閲覧したりできます。
  3. 暗号化により公衆無線 LAN を安全に利用できます。

VPN Gate は過去の共有型 VPN サービスと比べて、政府の検閲用ファイアウォールによって遮断されにくいという特徴があります。しかも、無償で利用可能です。ユーザー登録は不要です。

1番目の理由ですね。中国でインターネットに接続しても中国以外のVPNサーバーを経由することで、VNPサーバーのある国から接続しているのと同じようにWebコンテンツを閲覧出来るわけです。例えば中国に居ながら日本のVPNサーバーに接続すれば、日本に居るのと同じようにWebコンテンツを閲覧出来るようになります。の、はずなんですが前回中国に行った際にほんの少し試しただけなので、自分では確認出来ていないようなものです。なので次回中国に行った際にいくつかのVPNサービスを試してみます。

有料サービス

まず、有料サービスについて調べてみた。有料なのでサポートも有るだろうし、無料のサービスよりも安全性も高いと思われる。

セカイVPN

インターリンクのセカイVPNがググってみたところお勧めのようである。料金は月額1080円、申し込んだ日から翌月末まで無料体験出来るので、私も申し込んでみた。で、接続設定が3種類あるのだがどれが良いのか?その3種類は”PPTP”、”L2TP”、”OpenVPN”です。

VPNプロトコル比較表 PPTP vs L2TP vs OpenVPN ™ vs Chameleon ™ | VyprVPNで比較されているのですが、こちらから「結論」の部分を引用させていただくと。

PPTPは高速で使いやすいプロトコルです。お使いの端末によってOpenVPN がサポートされていない場合はお勧めです。

OpenVPN がお使いの端末によってサポートされておらずセキュリティー最優先の場合はL2TP/IPsecの選択をお勧めします。

OpenVPNはWindows,Mac OS X及びLinuxを含むデスクトップパソコンのプロトコル用として推奨されます。最高のパフォーマンスかつ高速、安全で信頼できます。

というわけで、”OpenVPN”が最も良さそうです。セカイVPNを申し込み、iPhoneで”PPTP”、”L2TP”接続も試してみましたが中々繋がりませんでした。”OpenVPN”で接続してみるとすぐに繋がった。やはりこの”OpenVPN”が最も良さそうです。

申込先

設定方法はこちら

他のサービスを使うにしても、iOSのOpenVPN Connect – OpenVPN Technologiesをインストールしておけば便利です。

Wi-Fi セキュリティ

ソースネクストのWi-Fi セキュリティ。このリンク先をよく見たら本製品は中国でご使用いただけませんと書かれています。なので中国では使えないでしょうが、外出先で安全にインターネットに接続するなら上で紹介した「セカイVPN」よりも安価な点でお勧めです。

ちなみにこのソフトウェアはVPN無料接続ツール。VPN簡単ダウンロード – Hotspot Shieldの有料版をソースネクストが改題して日本語サポート(メールのみ)を提供しているようです。

iOSアプリに本家のHotspot Shield VPN for iPhone – Wi-Fi セキュリティ: マルウェア対策、アクセス制限の解除、プライバシーの保護 – AnchorFree Inc.があるのでこれをインストールしてみた。7日間無料で試せるようなので、中国ではやはり使えないのか確認してきます。勿論日本では問題無く使えています。

無料サービス

いつも出張先や外出先でインターネットに接続するわけではないから、無料サービスを必要な時に利用するのが一番都合が良い。けどやはり無料だから本当に安全なのか?っていう不安も有るので利用する場合は自己責任でお願いします

VPN Gate

VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクトがOpenVPNでの接続も出来るので良さげである。接続方法は下記リンク先を参照ください。

上記リンク先には、下記のように書かれており、まず設定が簡単なL2TP/IPsecの使用を勧められています。しかし私が試したところ、OpenVPNの方が繋がりやすいと感じました。このサービスでもOpenVPN Connect – OpenVPN Technologiesを利用すればOpenVPNで接続出来ます。

Mac, iOS, Android では L2TP/IPsec が簡単です
L2TP/IPsec VPN クライアントは Windows, Mac, iOS, Android などの OS に標準で付属しているため、OpenVPN を用いた方法と比較して簡単に VPN 通信の初期設定を行うことができます。そのため、OpenVPN を使用する前に、まず L2TP/IPsec を使用してみることをお勧めします。一部のネットワーク環境やファイアウォールなどは L2TP/IPsec の通信をブロックしてしまいます。そのような場合には OpenVPN を使用してみてください。

無料で良いサービスのようですが、このサービスには問題がある。それはVPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクトに中国からアクセス出来ないこと。既に中国政府からマークされて中国からはアクセス禁止のようです。日本で設定してから中国に行けば良いのかもしれないが、中国に行ってからVPNに接続出来ない状況になってしまったら困ります。

そのような場合も想定してか、ミラーサイトも用意されています。

IPアドレスは定期的に更新されているようなので、中国政府からマークされることも無いでしょう。

VPN Gate ミラーサイト URL メール配信サービスに登録しておけば、”VPN Gate”に接続出来ない状況でもミラーサイトのURLがわかります。但し、中国に行くならGmailでの登録は避けた方が良いでしょう。私はiCloudのメールアドレスで登録しました。

下記リンク先にVPN Gateが中国のグレートファイアウォールのブロックから逃れるために行った対策などを書かれていて興味深く読みました。まあ、技術的な部分は殆どわからんけど、、。

その他の無料サービス

検索をして辿り着いたのが下記サイト。こちらで無料で使えるVPNサービスをいくつか紹介されています。

1番目に紹介されているVPNbookを試しに使ってみたが、ちょっと接続速度が遅い感じですね。まあ、たまたまかもしれないですが。

まとめ

次回中国に行った際、下記のサービスを試してみる予定です。帰国後にあらためて結果報告をします。

有料サービス

無料のお試し期間の間に2つ試してみます。Hotspot Shieldのほうは恐らく中国ではダメでしょう。

無料サービス

有料サービスを利用するのが最も良いのでしょうけど、利用頻度が少ないと勿体ない。有料サービスと使い勝手や繋がりやすさなど、どの程度違うか試してきます。


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