我が家の息子2人はもう成人している。2人ともiPhoneを使っているがそれぞれ自分で契約し、料金も払っているので子供の携帯料金の捻出に悩む必要は無い。
今は小学生でもiPhone 6を持っている子供がいたりします。10代の子供がいる家庭では、いつから携帯(スマホ)を持たせるか?そしてその料金をどうするのか?といった悩みがあるかと思います。
知人から聞いた話では、中学生になるとスマホを持っている方が多数派で持たない子供の方が少数派だと聞いた。で、大手キャリアでスマホを契約したら6,000円くらいは必要になると思われる。そして子供が2人だと1万円以上の出費になってしまいます。この金額は育ち盛りの子供が居るサラリーマン家庭には中々痛い出費になるのはよくわかります。(我が家もそうでしたから、当時はガラケーでしたけど、、。)
だから「子供にスマホなんか要らんやろ!」と中学を卒業するくらいまで我慢させるのも一つの手かもしれません。しかし、周囲の友達がスマホを持っている中で自分だけ持っていない疎外感を感じさせるのも可哀想である。それとともに、こういうデジタル機器には早くから慣れて使いこなせるようになった方がこれからの時代を生きて行くにはちょっとだけ有利になれるのではないかとも思います。(まあ、単にSNSやゲームにハマってしまうだけかもしれませんが・・・。)
そんなわけで、私ならどのようにして子供にスマートフォンを持たせるかを書いてみます。それからこういった情報はどんどん新しくなっていくでしょうから、タイトルの最後に「2015年版」と付け足しておきました。
イロイロごちゃごちゃ書いていますが、お急ぎの方はまとめを見て頂ければ結論がわかります。
2016年3月追記
格安SIMとは言えないかもしれませんが、Webフィルタリングなど、大手3社と同様なサービスを受けるならワイモバイル一択です。格安SIMで別途Webフィルタリングを導入するのが面倒だったりする場合は、お金で解決という考えもありかと思います。現在、ワイモバイルから学生向けのキャンペーン実施中。
- 受付期間: 2016年2月1日(月)~2016年5月31日(火)
- Y!mobile オンラインストア -ワン!キュッパ学割!
期間中スマホプランS/M/Lにて新規、契約変更または他社からののりかえ(MNP)ご契約のお客さまを対象に、スマホ基本使用料を1年間1,000円割引、さらにデータ容量が2年間2倍になるキャンペーンを実施します。
ワイモバイルでLINEの認証が上手くいかない場合は、下記リンク先でその方法を紹介されています。
格安SIMのお勧め
格安SIMでお勧めは【楽天モバイル】5分以内の国内通話なら何度でもかけ放題というオプションも用意されています。
通信の品質が良く、安さを求めるならDMM mobileがお勧めです。通話SIMライトプランは¥1,140-(税抜)。
昨年とは状況が変わっているので、2016年3月時点でのお勧めを追記しました。
格安スマートフォンと格安SIM
私に今、中学生くらいの子供がいたとして、スマートフォンを持たせるとしたら下記のような内容で検討します。
- 端末はSIMロックフリーの格安スマートフォン。
- 格安SIMを扱っているMVNO事業者と契約する。(携帯大手3社とは契約しない。)
- 通話の契約はしない。(通話料金は従量制なので長電話をされると月額料金が高くなる。)
出来るだけ安い端末を使い、月額通信料も安く、尚且つ出来るだけ定額になるような契約を選びます。子供にとって通話機能はそれほど必要ではないだろうし、通話品質は期待出来ないかもしれないが、やろうと思えばLINEなどの通話機能を使えば出来ないこともないでしょう。自宅ならWi-Fi環境があるから通話アプリもそれなりに使えるだろうということで子供には納得してもらいます。
予算を切り詰めるならFREETEL
予算をとことん切り詰めるならFREETELを選べばかなり安価にスマートフォンを利用する事が出来ます。freetelの最も安価な端末と安価なSIMの組み合わせです。
- 端末: freetel priori2(3G + 2G Double slot端末です。LTEには対応していません。)
- SIMカード: インターネットのみ1GB + SMS(※LINEなど、SMS認証が必要なアプリがあるため。)
この内容で上記リンク先から申し込めば良いです。
※MVNOのSIMカードではLINEの年齢認証が出来ないようです。下記リンク先に回避方法も含めて書かれています。
私も実際にIIJmioのデータ通信のみ(SMS無し)のSIMカードでLINEの登録をしてみました。Facebookのアカウントで登録できましたが、年齢認証は大手キャリアの電話番号を持っていなければ面倒な感じですねぇ、、。
費用は下記の通り。
初期費用
- 端末代: 9,980円(税抜)
- SIMカード初期手数料: 3,000円 (税抜き)
freetel priori2 にフリップカバーと追加バッテリーがついたお得なセットfreetel priori2 SPもあります。この場合、端末代は12,800円(税抜)になります。
月額費用
- SIMカード月額費用: 670円(6月分までは170円)
- SMS月額費用: 150円
以上のようになり、端末代とSIMカード初期手数料の12,980円(税抜)と月額820円(税抜)で利用出来ます。これを3年間使うとすれば、その間の費用は42,500円(税抜)になります。大手キャリアは月額6,500円とすれば3年間で234,000円になりますから、およそ1/5.5の費用で済むことになります。
この組み合わせは日本でスマートフォンを利用するための最低金額に近いのではないかと思います。端末のスペックも最低限、データ通信量1GBの3G回線となり本当に必要最低限なプランとなります。 freetel priori2の基本スペックは下記の通り。ディスプレイ下部に表示されているAndroidの「戻る」記号が一般的なAndroidと違い、右側に表示されています。
- SIMスロット: double slot
- 対応SIMサイズ: 標準/ microSIM
- 帯域: – WCDMA800(B19,B6)/ 2100MHz(B1) / – GSM(850/900/1800/1900MHz)
- 本体サイズ: 66.3mm×奥行き8.9mm×高さ132.8mm
- 重量: 約132g
- バッテリー容量: 1,700mAh – 連続待受時間:約120時間 / – 連続通話時間:約300分
- ディスプレイサイズ: 4.5インチ
- 解像度: 854×480(FWVGA)
- OS: Android™ 4.4.2
- プロセッサー: Quad core 1.3GHz
- メモリ: – ROM:8GB / – RAM:1GB
- カメラ: – メイン(背面):500万画素 / – サブ(全面):200万画素
- センサー: – GPS搭載 (A-GPS対応) / – 加速度センサー / – 近接センサー / – e-compass
- Wi-Fi: IEEE802.11 b/g/n
- Bluetooth: version 4.0 LE対応
- 同梱物: 製品本体・バッテリー・ACアダプター・USBケーブル・ユーザーマニュアル・スタートアップガイド・バックカバー1枚(マットブラックorパールホワイト)
下記リンク先からAmazonのレビューを読めば、どのような端末かわかると思います。値段の割には良いという感じですかね?
ZenFone 5とIIJmio
もう少し予算を上げても良いのでしたらASUS ZenFone 5 – 16GBが私の一押しです!
ZenFone 5
ZenFone 5はNIFTYのNifMoや【楽天ブロードバンド データSIM】などでも端末付で販売されており、格安SIMを販売しているMVNO事業者でもおすすめ端末の一つになっています。
この端末はコストパフォーマンスに優れているので、子供に限らず老若男女におすすめ出来る端末です。1~2年後に子供にスマホを持たせようと思っているなら、まずは自分で使ってみてから子供にお下がりを与えるというのも良いかもしれません。金額は16GBで28,944円(税抜)、ZenFone 5のスペックは以下のとおりです。
- プラットフォーム: Android 4.4 (KitKat)
- 本体カラー: ブラック/ホワイト/レッド/ゴールド
- サイズ: 72.8 ×148.2 ×10.34 mm (WxHxD)
- 質量: 145 g
- CPU: Qualcomm Snapdragon 400 1.2GHz
- メモリ: 2 GB
- ストレージ機能: eMMC 16GB/32GB
- メモリースロット: MicroSDメモリーカード
- ネットワーク: 無線LAN 802.11b/g/n / Bluetooth V4.0
- 対応無線規格: 3G W-CDMA 800/850/900/1900/2100MH, 2G EDGE/GSM : 850/900/1800/1900, 4G LTE: 800/900/1800/2100/2600
- ナビゲーション: GPS & GLONASS
- 表示機能: 5型, 1,280×720ドット(HD), IPS, 静電容量方式マルチタッチスクリーン Corning® Gorilla® Glass 3, 手袋モード対応
- バッテリー機能: 2110 mAh リチウムポリマーバッテリー
- 連続待受時間: 395 時間(3G)
- 連続通話時間: 1230 分(3G)
- カメラ機能: 本体 前面 200 万画素, 背面 800 万画素
- 搭載センサー: 加速度センサ/電子コンパス/近接センサ/光センサ/磁気センサ
IIJmio
IIJmioの格安SIMカードは私もお小遣いを使って利用しています。選んだ理由などは下記リンク先エントリーを参照してください。
IIJmioの特徴
- 余ったデータ量は翌月に繰り越せる。
データ通信量は2ヶ月間有効なので、余った分は翌月も使えます。 - 低速時も“初速バースト”でストレスフリー。
データ量を使い切っても最初は高速で読み込むので、通常のWeb閲覧程度なら快適です。 - 高速通信ON/OFF機能。
高速通信が不要な時は、スイッチをOFFにしてデータ使用量の節約が出来ます。
SMS機能付きSIMを選ぶ
IIJmioの格安SIMの中から子供のために私が選ぶとしたらSMS機能付きSIM(通話無し)を選びます。この仕様は以下の通り。
- 通信速度(クーポン適用時): 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps
- 通信速度(クーポン非適用時): 最大200kbps
- 通信規制対象となるデータ量: 3日あたり366MB(300万パケット相当)
項目 | ミニマムスタートプラン | ライトスタートプラン | ファミリーシェアプラン |
---|---|---|---|
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
月額料金 | 900円 | 1,520円 | 2,560円 |
SMS付帯料 | 140円 | 140円 | 140円/枚 |
SIMカード枚数 | 1枚 | 1枚 | 最大3枚 |
ハンドルクーポン | 3GB | 5GB | 10GB |
※ 上表のハンドルクーポンの適用は2015年4月からです。2015年3月まではそれぞれ2GB, 4GB, 7GBとなっております。又、金額は税抜です。
この中から、私が選ぶのはミニマムスタートプラン。1ヶ月辺り3GBのデータ通信量があれば充分です。子供が3人いたり、親も一緒にIIJmioにして3人で利用するならファミリーシェアプランもおすすめです。
ビックカメラが販売しているIIJ BIC SIMも実質的にIIJmioの回線を使っているのですが、IIJmioには無いWi-Fiサービスが付いています。しかし、子供には無料Wi-Fiなど不要!がっつりと使いたい時は家に帰ってきて自宅Wi-Fiを使えと言います。
ZenFone 5とIIJmioの費用
ZenFone 5(16GB)とIIJmioのSMS機能付きSIMミニマムスタートプランで3年間使った場合の費用。(税抜)
- 端末代: 28,944円
- IIJmio初期費用: 3,000円
- IIJmio月額費用: 1,040円(SMS付帯料込み)
- 3年間の費用: 69,384円
大手キャリアでの3年間の費用が234,000円だとしたら、約1/3.4になります。freetelほどではありませんが、これでも大手より大幅に安くなります。これを通話付きにしたら大人でも普通に使えるプランになりますね。
スマートフォンの管理
格安スマートフォンを入手して格安SIMを契約すれば、そいつを子供に渡して終わりです。いや、そんなわけはない。どっちかっていうとここからの方が重要!
スマホの管理は親がする!
AndroidスマホならGoogleアカウント、iPhoneならApple IDが必要になります。既に持っていればそれを使ってもいいし、子供用に新しく登録してもよい。但し、パスワードは子供に教えずに親が管理しましょう。
そして、そのGoogleアカウントかApple IDをつかってスマホの初期設定を済ませ、通信が出来る状態にします。何故かっていうと、勝手にアプリをインストールされたりゲームで課金されたりし、気付いたら何十万円も請求された!なんて事にならないためです。必要なアプリをインストールする時は、面倒でも親がするべきです。
スマホを使えるように設定出来たしこれで子供に渡せば良いか?いや、まだです。
Webフィルタリング
ネット上には子供に見せたくない情報やら、あれやらこれやら沢山転がっています。ですからWebフィルタリングアプリをインストールしておく必要があります。
大手キャリアならフィルタリングサービスをしていますが、MVNO事業者ではこのサービスをしてるところがまだ少ないようです。私はフィルタリングアプリを使った事がないので使い勝手などがよくわかりませんが、何も対策をしないわけにはいきません。
Android用フィルタリングアプリです。
一般社団法人テレコムサービス協会 MVNO委員会がMVNOにおける青少年へのフィルタリングサービスの加入奨励に関する指針(ガイドライン)(リンク切れ)を公表されました。MVNO事業者でフィルタリングサービスを開始される日も近いかもしれません。
まとめ
要は格安スマートフォンと格安SIM(データ通信 + SMS, 通話無し)の組み合わせで費用を安く抑える。そしてスマートフォンの管理は親がしっかりとやり、子供が勝手にアプリをインストールしたりゲームで課金されたりしないようにしておく。更にWebフィルタリングアプリを使ってネット上にある子供にとって有害なサイトを遮断する。私なら、ここまでしてから子供にスマホを渡します。
最後に一覧表にしてまとめました。上の方に書いた費用にはi-フィルターの費用が入っていませんが、中学生又は高校生の3年間使うとしてi-フィルターの費用も含め、3年分を一番下の行に記入しました。大手キャリアの場合、月額6,500円とすれば3年間で234,000円になります。これと比較すれば大幅に安くなります。金額は税抜きです。
項目 | freetel | ZenFone 5 + IIJmio |
---|---|---|
端末 | freetel priori2 (8GB) | ZenFone 5 (16GB) |
端末料金 | ¥9,980 | ¥28,944 |
SIMカードプラン | フリモバ「ネットし放題」+ SMS | SMS機能付きSIM |
SIMカードデータ量 | 1GB | 3GB(2015年4月以降) |
SMS | 有り | 有り |
通話 | 無し | 無し |
SIMカード初期手数料 | ¥3,000 | ¥3,000 |
SIMデータ料月額 | ¥670 | ¥900 |
SMS月額 | ¥150 | ¥140 |
通話月額 | ¥0 | ¥0 |
iフィルター3年分 | ¥9,400 | ¥9,400 |
3年間の費用 | ¥51,900 | ¥78,784 |
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