初サブスリー達成! 第7回大阪・淀川市民マラソン完走記

初サブスリー達成! 第7回大阪・淀川市民マラソン完走記Running / Bike

過去の完走記第3弾、初サブスリーを達成した2003年の淀川市民マラソンです。

私がこの大会を走った2003年当時はまだmixiも出来る前で個人のホームページに同じ趣味の方が集う時代でした。この大会を走っていると、私のホームページを見ていた方から声をかけられ、ちょっとびっくりしたのでした。

走りはじめてからの月間走行距離と練習

走りはじめてから2年と7ヶ月くらい。調子の悪い時期もあったが、走行距離は月間300〜400km以上を走っていました。この頃は平日に10〜13kmくらいのジョグ。土曜日にペース走的なロング走、日曜日はLSD的なロング走をしていた。

土曜日のペース走はキロ5分ペースくらいからはじめ、マラソンに向けてキロ4分30秒くらいで30km以上を走れるように意識していた。日曜日のロング走はキロ6分くらいのLSDのつもりロングをこれまた30km以上走っていた。もしかしたら走り過ぎだったのかもしれないが、このおかげで長距離を走れる脚が出来たと思っています。

2001年2002年2003年
1407462
2382420
3405413
4?361407
5?409282
6?388356
7244379170
8315458288
9379415351
10351466482
11353471306
12356412231

ちなみにですが、先日の第6回横浜国際女子マラソンで3位に入り、10代日本最高記録を出した岩出玲亜選手は練習では30kmまでしか走らなかったようです。これは森岡監督の方針のようですね。ですが、但し書きがあります。

引用元: 眼相がいい 岩出玲亜が10代日本最高記録 – 陸上ニュース : nikkansports.com

怖いもの知らずだ。未知の距離に後方待機も許される序盤。だが設定より速いペースメーカーに食らいついた。「集団のままの方が自分の走りが出来ると思って。後半も余力をもって走れると思った」。森岡監督が「最長30キロと言われますが、1日で30キロを2回とか1日置きに30キロとか。30キロの数なら日本一」というスタミナにも自信があった。

30kmまでしか走らないって言っても、一日に2回30km走をするなんて、それは40km走をする以上でしょ!テレビ中継を観ていて、「練習では30kmまで。」と強調したように言っていたが、30km走を数多く走っていたから、自信に満ちた走りだったのでしょう。それでも最後に少し失速してしまったのがマラソンの難しいところですね。

では、ここから下が以前書いた完走記です。


大会結果

  • 日付:2003年11月2日(日)
  • 種目:フルマラソン男子の部
  • 記録:2時間58分44秒(Average-4:14/km)
距離区間SplitLapPace所感
5519:4419:443:57えっ、20分切ってるやんか!ビックリ。
10539:56:0020:124:02予定よりかなり速いペースだかリズムに乗ってくる。
1551:00:3820:424:08ランナーズハイのような状態に入って行き、気持ちよく走れる。
2051:20:3820:004:00ハーフ地点は1時間26分13秒くらいで通過。
2551:41:1120:334:07脚に疲労を感じ始める。
3052:02:5721:464:21予定より大きな貯金が出来たが、ペースは落ち始めている。
3552:26:3223:354:43かなりキツくなってきたが、5分ペースを越えたらダメやと思い頑張る。
37.1952.1952:35:078:353:5540kmまでラップは取らない予定やったけど、残り5kmからは1km毎にペース確認して4分45秒前後のペースを維持するのに必死になる。
最初の3:55/kmは距離がおかしいようやな!
38.19512:39:534:464:46
39.19512:44:354:424:42
40.19512:49:184:434:43残り2kmになってもまだ不安や!追い越されたランナーを目標に頑張る!
41.19512:53:544:364:36残り1kmでやっとサブスリーを確信する。歩かなければ達成や!
42.19512:58:444:504:50涙でも出るかと思ったけど意外とあっさりとゴールイン!\(^0^)/

ひと言報告

フルマラソン3回目の(京都チャリティは除いてます)挑戦で念願のサブスリー達成!しかし、ペース配分の難しさや更なる記録更新の手ごたえも感じてマラソンの奥深さ、面白さをより一層感じる事が出来た1日でした。

準備期間

今年3月の第23回篠山ABCマラソンを走り終えてから、この淀川市民マラソンでのサブスリー達成を目標に頑張ろう!と思っていたのだが、篠山前の2月からの故障が中々良くならず6月にはついに整骨院通いをはじめ、7~8月は走行距離を落としてスロージョグばかりの日々を過ごす事になる。

本来なら11月のマラソンで記録を狙うならば夏場の走り込みが重要になってくるのだろうが、これが出来ない事に少々不安を感じながらも、脚を良い状態にしなければ話しにならないので、様子を見ながらたまには少し距離を伸ばしてJogをする日々である。

復活の兆しは9月にやってきた。まず9月6日に休憩、ストレッチを交えながらのロング走を行う。しかし、これで少々脚に違和感を感じたので翌週は少し様子見の状態になり、9月14日の“EKIDENカーニバル2003大阪大会”を迎える。この大会、ほとんどまともに練習していない状態で任された区間は1区10kmである。さて、この状態でどこまで走れるか不安ながらもキツい起伏コースを40分39秒で走る。まぁ一応自己ベスト更新やし、こんなもんかな!って感じの走りでした。

この駅伝の後でも特に脚の状態が悪くなる事もなく、いよいよ淀川市民マラソンに向けて本格的(僕にとってはですよ!)マラソン練習に入っていく。まずはロングのペース走を取り入れていき、30kmを4分30秒ペースで走り切る事と42km走を一度は行っておく事を目標にする。この課題は10月4日と5日の二日連続でこなす事が出来ました。まずは一安心ってところです。

僕にとって不足なサブスリー達成の為のスピード養成のため、淀川ランナーズさんの練習会TGRに参加させてもらい、週に1回スピードアップに励む。本当はもっと早くから参加したかったけど仕事の都合もあり中々・・・果たして1ヵ月前からで効果あるのか???疑問やったけど、やるだけの事はやっておこうと思い、雨の日でも参加して頑張りました!

10月後半になってくると週末の練習は距離を落としてペースを上げたペース走を取り入れて行く。

  • 10月18日 22.5km 4分15秒ペース走
  • 10月25日 15.0km 4分10秒ペース走

TGRはいつも通りに最後の週も参加して最終刺激とする。前日の仕上げは10.4kmのJogの中で1kmほどのレースペースと最後に30~40秒程度の流しを3本入れました。

そして、この大会に向けてもう一つ頑張ったのが減量です。一時は淀川でのサブスリーは無理かな~と思いイマイチやる気になっていない時期(9月頃)もあったけど、9月末頃からやっぱりやれるだけの事はやってみよー!てなわけで減量にも取り組みました。

普段61kg前後の体重を大会前には57kg台、大会当日は58.2kgで迎える事が出来ました。去年の淀川市民マラソン当日の体重が60.4kgだったので2kg程度の軽量化に成功しました。体重1kgでフルのタイム3分短縮出来るという説があるのでこれで6分短縮できるかと期待する。

と、いうわけで練習、調整、減量とも順調にこなし、サブスリー道場のメニューもこなせるまでになりました。レース前までは実に充実した練習をする事が出来、既にかなり満足感は得られていました。

さて、本番でサブスリー達成してさらに満足感を大きくする事が出来るか?でもまだまだ不安はいっぱいでした。練習期間が短かった事と、課題であるスピードが果たしてどうなのか?TGRや10月25日のペース走でも4分10秒ペースになるとかなりキツいのである。

やはりサブスリーを狙うのであればこのペースでも楽に20kmくらいは走れないと無理なのではないかなぁ~?という気持ちもありました。それとも本番になるとこのペースでも楽に走れるようになるのか?

今後の参考にしとかなアカンからレース前のカーボローディングって程でもないですが、どのような食事だったのかちょっとだけ書いておこう。

減量の為、軽い食事制限を行っていたが二日前くらいから食事量を戻す。カーボローディングは前日のみ、朝からご飯多めに食べて夜はパスタ大盛りを食べる。三日も前からカーボローディングしたら体重が増えそうやし、いつも早朝ランでおにぎり一個で35km走も出来るからそれ程エネルギー切れの心配は無いやろう。という事でこうなりました。

当日

レース当日ですが、スタートは9:00なので5:00起床にて身体を目覚めさせる。と言っても前日は子供と一緒に21:00に寝たのでもっと早くから目が覚めて布団の中で横になっていたけど・・・。

食事は6:00頃、大きめの茶碗にご飯一杯、味噌汁、梅干でした。

7:00前には出発して大会会場の枚方水辺公園へと向かう。今回@hieveからもRUNDOΦWYさん、重夫さん、だいじゅさんの各メンバーも参加、管理人さんも応援に駆けつけてくれるらしいので心強い。更にクワガッタン氏もハーフでレースデビューである。

天気予報では曇りのち晴れ、気温は17~24℃、風向きは南西~南東3~4m/s程度となっていたかな?

会場到着。空は曇り空、風は吹いているけど、淀川特有の強烈な風ではなく一安心。気温はやはりこの時期としては高めかな?しばし露店を見物しているとロングタイツが売っているやん!欲しいなぁ~と思いつつ懐と相談して止める事にする。(笑)

スタート地点の写真を撮っておき、受付を済ませてどうしようかな~、と思っていたらRUNDOΦWYさんが元気に登場である。調子良さげやなぁ~!!そうこうしているうちにだいじゅさん、重夫さんもやってくる。だいじゅさんは風邪で体調を崩していたがなんとか今朝は回復したようである。

8:00頃エネルギー補給に小さめのバナナを3本食べる。それからトイレを済ませ、VAAMを飲んでおく。これが8:20頃。

ここでシューズを普段練習で履いているミズノのウエーブエアロにするか、レース用のアシックス、ターサーにするかまだ決めかねていた。だいじゅさんに「やっぱり履きなれているのがいいかなぁ?」などと聞きながらターサーを履いてみる。

「やっぱりこっちの方が軽いね!」という事でターサーで走る事に決定である。フルマラソンを走るといつも左足底にマメが出来るのだが、多分ターサーを履くとウエーブエアロよりマメが出来やすいやろうなぁ!という不安を頭の片隅に感じながらシューレースを結ぶ。

@hieve管理人のウッチーさんも登場してチームのユニホーム用のTシャツを渡す。だいじゅさんのTシャツは既に完成していてだいじゅさんはこのTシャツを着て走る事になる。赤いシャツで中々目立ちますなぁ~!ウッチーさんは僕らがスタートしたら豊里大橋付近に移動してスポーツドリンク等を用意した私設エイドをしてくれるらしい。心遣いに感謝です!

Tシャツにナンバーカードを付け、着替えて走る体勢を整えていくが、ここで今回のもう一つの作戦、梅干の登場である。昨年この大会を走った時に35km以降で脚が痙攣しそうな感じを受け、ゴールしてから実際に脹脛が攣ってしまったのである。

原因はなんだろう?と思ったのですが、この大会では給水に水しか用意されていないため、後半は汗となって塩分が流出したからではないか?と思ったからである。もちろん水以外にバナナやオレンジ、飴なんかもエイドにはあるのだが、サブスリー狙いで走るので食べ物はパスである。

今回もスポーツドリンクは無いようなので何かを携帯して走るかな~と考え、最初は飴でも持って走るかな?と思っていたけどランニング雑誌クリールに“アメ玉はレースに不向き?!”と載っていたのでコレはパスする事にする。エイドにもあるし・・・。

で、次に思い浮かんだのが梅干、いつか何処かで読んだような気がする。梅干で塩分補給をするのがいいと言うような事を・・・。何しろ前日に思い立ち準備をしたのでいいのか悪いのか調べられなかった。でもラップにくるんだ梅干を予め準備した小さなビニール袋に入れてナンバーカードの裏面に安全ピンでぶら下げておく。フルを完走したのは1840人のようですが、梅干をぶら下げて走ったのは僕だけかな?(笑)

果たしてこの作戦は良いのでしょうか?どなたかご存知の方教えてー!
さあ、準備完了。あとはストレッチとウオームアップをするだけや!

8時過ぎ頃にクワガッタン氏に数回電話してみるが、繋がらない。仕方が無いので諦めて荷物を預ける。今日は寒くないので走る格好でいても大丈夫である。

僕はこの後少しだけJogをしてストレッチに励み、ウオーミングアップと言うほどでもないような程度やけど身体を動かしておく。

8:40頃、家を出発する前に結構水分を摂っていたからもう一度トイレに行っておく事にしていよいよスタート地点へと向かう。この頃に雨がパラついてくる。

既にかなりの人が並んでいるが一番前の方へと向かってく。ここでクワガッタン氏と遭遇!「ここからスタートするんやでぇ~!僕は。」と少々お話しをする。

目標タイムのプラカード“2時間台”と“3時間”の間の小さなスペースがある。しかし、人はパラパラとしか居ない。まるでこの大会を走る人の中でも別の空間を用意されているような感じである。

ちょっと前過ぎかなぁ~とか少々気後れしながらもその空間へと踏み入れる。だいじゅさんも既にこの空間へと入っていました。「ちょっと前過ぎかなぁ?」などと話しを少ししているうちに時間は過ぎていく。

いよいよスタートが近づいてきて117で聞ける時刻を知らせる音がスピーカーから大きくなって聞こえてくる。さぁ~、いつもの緊張感が襲ってくる。いよいよ挑戦!の始まりやぁ~!!BBSでは「満足出来る走りが出来ればいい。」なんて書き込んでいたけど、やっぱり目指すはサブスリーやで!

下の写真はいつも大会へ持って行く足の御守。服部天神宮で手に入ります。
足のお守り

レース

流石にサブスリー狙いのランナーさんばかりや、皆時計に手を添えてスタートの構えをしている。

ドーンと鳴ってスタートじゃ~!

まずはだいじゅさんがスッと前の方に出て行くのが見える背中の“@hieve”の文字が目立つなぁ~。だいじゅさんに付いていくと僕にはハイペース過ぎなので「抑えて、抑えて。」と心のなかで思いながらスタートしていく。

まずは枚方水辺公園を1周するのだが、スタート前に降った雨で路面が濡れており、滑りそうである。それでもスタート位置が前の方やったからちょっとペースが速めやなと思いながらも走っていく。公園1周を終える頃クワガッタン氏が手を振っているのが見えてくる。これに手を上げて応じる。後でクワガッタン氏に聞いたけど公園1周は4分11秒程度だったそうです。

だいじゅさんの背中は一気に遠くに行ってしまうかと思ったけど、案外そうでもなく。まだ20mくらい前に見えている。病み上がりのだいじゅさんの調子が悪いのか?それとも僕のペースが速いのか?

公園を離れて滑りそうな路面ともお別れ、河川敷のコースへと入っていく。風もそれ程感じないので若干追い風気味かなぁ~と思いながら走る。しばらくすると徐々に集団が出来てくる。僕の少し前に10人程度やったかな?の集団があり、その前に赤いTシャツのだいじゅさんが見えている。いつも単独走になってしまうので、今回は集団に入りたいなぁ~、と思っていたけど、若干ペースも速そうやし、今の段階から無理をして前に追いつく必要は無いで!と思いそのままのペースで走って行く。

太間公園が近づいてきてコースを右に曲がり、更に左へ曲がったところで5km地点通過。タイムはなんと!19分44秒、恐らく5kmレースでもこのくらいのタイムになるのではないかというようなタイムで通過。「あれ~、距離が短いのかなぁ???」なーんて思ってしまう。この直後、一回目の給水。今日は暑くなりそうなので全部給水を摂って行こうと思っていたので勿論ここでもコップを取って上部を潰し、口の横から流し込むように水を飲む。

ペースが速すぎなようなので、気を楽にして若干落とし気味にして少しずつ前の集団から離れていくくらいのペースにする。この辺りはいつも走っているコースなので大体様子がわかる。但し、いつも走るのはコースを曲がらずにメインの河川敷コースを走るのだが・・・。

去年はこの辺りで30kmくらいまでは行けるやろうと思っていたが、今年はあまりそういう気がしない。でもそんなにキツいわけでもないので、前の集団より極端に離されない程度のペースを守る事にする。だいじゅさんも病み上がりで調子が悪いのか?前の集団に距離を詰められそうになっているようだ。

コースを左に曲がり、メインの河川敷コースへと戻る。鳥飼大橋手前で10km地点通過。タイムは39分56秒、この5kmは20分12秒や!少しペースを落としたつもりやけど、まだまだ十分に速い!上手くペースにハマってランナーズハイになっていそうな感じや!リズムに乗れているし、ちょっと速いかもしれんけど、このペースで行こう!と考える。

しかし、10kmを過ぎたとたん、少し近づきつつあった赤いTシャツの@hieveマークが徐々に遠くなっていく。病み上がりなので10kmまでは様子見で、いよいよ本気になったのかな?それとも僕のペースが落ちたのか?などと考えながら走るが、仮にペースが落ちたとしてもまだまだ焦る事は無いと結構冷静な自分なのである。

気分的にはさらに気持ち良くなってきて、ますますペースにハマっている感じが徐々に高まり15km地点通過。1時間38秒、この5kmは20分48秒。「ちょっとペースが落ちたけど、ええペースやな!このくらいを維持したらいいんやで!!」

この15km地点の前後どちらかでウッチーさんがアクエリアスを持って応援してくれている。往路の応援は間に合わないかな?と言っていたけど、どうやら間に合ったようや。アクエリアスをどうや?と見せてくれていたが、「まだいい、ありがとう!」とまだまだ元気な声で答えて通り過ぎて行く。

毛馬こうもんに近づくにつれ、徐々に@hieveの文字が大きくなってくる。そして、このコースでの唯一の起伏コース、淀川大堰への少しの上り坂。ここで少しだけ折り返すかたちになるので、だいじゅさんは僕を確認しただろうかと思いながらこの坂を登っていく。登ったらまた急に折り返してマラソン大会の時しか渡れない淀川大堰を渡っていく。

前を行く@hieveの文字がどんどん近づいてくる。やっぱり病み上がりで調子悪いのかなぁ?等と思いながら今度は淀川大堰を渡って坂を下り、今までとは反対側の河川敷を走る。淀川を渡って暫くするとついにだいじゅさんに並びかける。「だいじゅさん、ファイトやで!」と声を掛ける。「おぉっ、ファイトー!」と返事が返ってくる。

20km地点通過。1時間20分38秒、この5km20分丁度である。今度はペースアップしたで!今が一番いい感じで走れていたからなぁ~。

暫くしてハーフ地点も通過。タイムは取っていなかったが、確か1時間26分13秒くらいやったと思う。去年より5分近く短縮である。走る前までは果たして去年より実力アップしているのかなぁ?と不安やったけど、確実に走力アップしているようで一安心というか、やっぱり練習の効果はあるんやなぁ!と思って嬉しくなる。

折り返しを過ぎてだいじゅさんとすれ違う。お互いに「ファイトー!」と声を掛け合う。折り返したら向かい風になった!やっぱりこうなるのか!!仕方がないなぁと思いながら走り、少し行ったところでRUNDOΦWYさんと遭遇してハイタッチ。まだまだ元気そうである。その後すぐに今度は重夫さんとハイタッチ。コチラも元気や!再び小さな坂を上り、淀川大堰を渡り始める。この辺りで若干脚に疲労感を感じ始める。

橋の上で25km地点通過。1時間41分11秒、この5kmは20分33秒。まだまだエエ感じや!そろそろナンバーカード裏面にぶら下げた梅干を食べようかな?と考えはじめるが、梅干を食べたら喉が渇くかな~?と思い、もう暫く後で食べる事にする。

今までエイドも沢山有り、全部コップを取って2口くらい水を飲んできたから今のところ脱水の心配は無さそうである。橋を渡り、坂道を下る手前ですれ違いざまに「○○さん頑張って!」と声を掛けられる。「ん?誰かなぁ~??」と思いながらも「おうっ!」と片手を上げて応える。更に今度はグリーンのユニフォームを着た方からも励ましを頂く。

去年までは一人で走っていたけど、今年は声援をもらえるようになった。嬉しいなぁ~、と思いながら坂道を下っていく。この時すれ違いざまに声をかけて頂いた方には後日メールを頂き、誰だかわかる。と言っても面識の無い方ですが、それでも声援有難う御座いました。大変力になりましたよー!kitarouさん!!

いよいよ秘密兵器、梅干の出番である。ナンバーカードの裏面にぶら下げた袋から梅干を取り出し、ラップを剥がして口に放り込む。今度は種をラップに包み、これはゴミ箱がある場所まで手で持って走りゴミ箱へ投げ入れる。なんて模範的なランナーや!と自画自賛する。(笑)

もうすぐウッチーさんの待つ場所や、今度はアクエリアスを貰おう♪と思いながら走るが徐々に疲労感が増してくる。そして豊里大橋手前でウッチーさんが待ち構えてくれている。アクエリアスを手渡してもらい、「ありがとー!」と言って、3口程飲んでから私設エイドのテーブルへ置くが、もしかしてテーブルの上にこぼれたかな?と気になりながらもそのまま走り過ぎていく。この辺りではそろそろ顔に苦しさが出始めていた頃だと思う。ウッチーさんにも少し苦しい顔を見せたかな?

もうすぐ30km地点のはずやな~、と思いながら走っていると幼稚園児の集団と遭遇する。「頑張れよー!」と声を掛けてすれ違う。さらに、今度はお婆ちゃんランナーさんとすれ違い、今度も「頑張って下さい!」と声をかけていく。自分にも言い聞かせているのである。

そして30km地点通過。2時間2分57秒、5kmのラップは21分46秒。失速と言うほどでも無いかもしれないが、サブスリーペースよりも遅れ始める。ここでいろんな事が頭の中を駆け巡る。マラソンを走る上でここまでは順調に走れなければいけない距離であり、ここからがゴールに向けてのスタート地点でもある。

この30km地点、2時間5分で通過出来れば上出来だろうと考えていたが、それよりもさらに大きな貯金が出来、ここまでの走りは順調だったと考えてもいいだろう。さて、問題はここからである。これから先、5分ペースを超えるようだとサブスリーは叶わぬ夢となってしまう。でもペースが落ち始めている今の疲労感を考えると果たして最後まで5分を切るペースで走り切る事が出来るだろうか?と去年のこの大会での35km以降のへばり方を思い出し、かなり不安になる。しかし、考えても仕方が無い、行くしか無いのである。

鳥飼大橋が近づいてきてハーフのランナーさん達と合流する。ペース感覚も惑わされそうになるし、大勢のランナーを追い越していくのはちょっと走りづらい。しかも徐々に疲れが出てきている事も感じられる。

給水地点がやってくるが、コレがまたハーフのランナーさんで一杯で取りにくい。合流してから1回目の給水はコースの両サイドにあったので空いている方のテーブルのコップを取り、無事に給水出来たが、(それでもおばちゃんと少し交錯したが、)2回目の給水は「うっ、満員やぁ~!」どうしようか迷いながらも「ええ~いっ、パスじゃぁ~!」と初めて給水を取らずに通過する。

ここまで来ての給水無しが果たしてどうなるか?と少々不安にもなったが、ウッチーさんの給水効果が効くやろう!と考える事にする。それと今回はエイドも多いので大丈夫やろう!!

かなり苦しくなってきて35km地点通過。表情にも苦しさが表れているやろうなぁ~、と自分でも思う。2時間26分32秒。ラップタイムは23分35秒。

完全にペースダウンや!30km地点で覚悟はしていたけど予想通りやな。細かい計算は出来ないが4分30秒ペースを軽く下回ってしまっている。残り7kmほど、5分×7=35分か!ここでも5分ペースでは3時間を越える!頑張れ!!と自分を励ます。

どうでもいいけど、計算は5分×○kmしか出来ないのである。細かい計算をするような余裕は無い。5分ペースでもサブスリー出来るか出来ないかが判断基準になっているのである。

さすがにかなり苦しい、次は40kmでラップタイム計測やけど、それではペースが維持出来ているかどうか不安や、残り10km地点から1km毎に残り○kmの看板があるので、残り5km地点で時計を押す。もう完全にペースダウンしているので、このあたりから数名のランナーさんに追い越されていく。追いつけないまでも少しでも離されないようにしてペースを維持したいけど、いかんせんかなりスピード差があり、中々そうは行かない。「やっぱりああいう走りが本当のマラソンなんやなー!」と感心し、羨ましくも思う。

残り4km地点。2時間39分53秒、この1km、4分46秒。なんとか5分ペースでもサブスリー可能なところまで来た。しかしまだまだ不安である。少しでも気を緩めるとガクッとペースが落ちそうや!「今回は絶対にチャンスや!これを逃したら絶対に後悔するで!!」と何度自分に言い聞かせた事か。

このあたりやったと思うけど青いTシャツのランナーさんに追い越される。「あの走り方は普段淀川河川敷を走っている時に時々見かける方かな?」と思いながらも出来るだけ喰らいつこうと頑張る。このランナーさんもかなり疲労しているようで、中々引き離されない。「よし、あの人を目標に頑張るんや!」

残り3km地点。2時間44分35秒、1km-4分42秒。
残り2km地点。2時間49分18秒、1km-4分43秒。

ここまで来てもまだ安心出来ない。一流選手でも40kmを過ぎてからガクッとペースが落ちる事があるし、まだまだ不安や!この辺りだったでしょうか、先ほどの青Tシャツのランナーさんに追いつき、今度は追い越す事が出来た。しかし、後ろからラストスパートのランナーさんに軽々と追い越されていく。僕も最後の力をふり絞り頑張ろうとするが、脚が前に進まん。すぐに引き離される。

残り1km地点。2時間53分54秒、1km-4分36秒。

最後の力は少し効果があったようや!ちょっとだけペースアップ。そしてここでようやくサブスリーを確信する。「あと6分以上ある、歩きさえしなければサブスリーや!」少し気が緩んだか、若干ペースが落ちたように感じる。

まだゴールは見えていない、もう少し頑張ろう!そしてしばらく走るとようやくゴールが見えてくる。「近いようで遠い、まだあんなにあるのか!」どこかから「3時間が危ないでぇ~!」と聞こえてくる。そんなにキツそうに見えるのかなぁ~?と思い、もう一度時計を確認する。「行けるはずや!」

もうハーフのランナーさんとそれ程ペースも違わなくなってしまっている。2時間58分台のゴール地点の時計を見ながらゴールイン!

「やったー!サブスリーや~!」ほっと安堵して歩いていると「あっ、時計押すの忘れた!」時計を押して時間を確認すると”2時間58分47秒”でした。

係りの人にナンバーカードのバーコードを読み取ってもらい、少しふらついた脚でスポーツドリンクを受け取ってそのまま最後の直線コースの方へと仲間のゴールを迎えに歩いて行き、去年よりも脚の疲労感はマシやなぁ~と思い強くなった自分の脚に感謝する。

サブスリーでゴールしたら涙が出るかなぁ~、と思っていたけど案外あっさりとしたものでした。あの時よりもあのシーンを思い出しながらこの完走記を書いている今、こみ上げてくるものを感じます。

ゴール後

ゴール前の直線コースで仲間のゴールを待つ。後ろは振り返っていないのでだいじゅさんは果たしてどの辺りにいるのか?ひょっとして僕のすぐ後くらいにゴールしたのか?などと思いつつ待っているとだいじゅさんがやってきた。声援を送り、ゴールへと向かっていく。

だいじゅさんも僕のところへやってきて「お疲れさーん!」、「やったでぇ!」と声をかける。続いて重夫さん登場、とてもフルマラソンを走ってきたとは思えないような余裕の表情で声援に応え、前を通過していく。

さあ、残るはRUNDOΦWYさんや!目標のサブスリーサーティーに間に合うか?時計は無情にも進んで行き3時間30分を経過する。それでもRUNDOΦWYさんの姿は見えず。重夫さんもこっちに来ないし、「どうしちゃったのかな?まさか倒れているなんて事は無いよね!」と話をするが、「重夫ちゃんがそんな訳ないで、豚汁にでも並んでいるん違う?」という返事や。確かにその可能性の方が大きいな。(笑)

しばらくするとRUNDOΦWYさん登場、中間点付近ですれ違った時は元気やったのにかなり脚が重そうな走りや!声援を送り、僕らもゴールへと向かう。

完走書をもらいに行って受け取る。ゴールタイム2時間58分44秒!「どうや!」と皆に見せる。やったぜぃー!

この後クワガッタン氏とも会って健闘を称えあい、谷川真理さんと記念撮影。さらに枚方でプチ完走会をして美味いビールをいっぱい飲みました。

目標には達しない方もいましたが、みんな自己ベスト更新のいい大会になったと思います。一緒に走った仲間の方、お疲れ様でした。声援を下さった方々、本当に有難う御座いました。

初レース、初フル、初サブスリーと全て感動の走りが出来たこの大会、来年も是非走りたいですね!

2003年11月8日 なっかん

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