薩摩川内のガラッパと綱引き

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薩摩川内のガラッパと綱引き

鹿児島県の薩摩川内市をブラブラ歩いていると、「ガラッパ」のオブジェをよく見かけます。知らずに見ると河童のオブジェなのですが、こちらの地方では「ガラッパ」と呼びます。で、薩摩川内の「ガラッパ」について情報を集めてみた。

河童について

まず、「ガラッパ」の前に「河童」から。

引用元: 河童 – Wikipedia

河童(かっぱ)は、日本の妖怪・伝説上の動物、または未確認動物。標準和名の「かっぱ」は、「かわ(川)」に「わらは(童)」の変化形「わっぱ」が複合した「かわわっぱ」が変化したもの。河太郎(かわたろう)とも言う。ほぼ日本全国で伝承され、その呼び名や形状も各地方によって異なる。類縁にセコなどがいる。水神、またはその依り代、またはその仮の姿ともいう。鬼、天狗と並んで日本の妖怪の中で最も有名なものの一つとされる[1][2]。具体例としては各地に残る河童神社、河童塚(鯨塚、道具塚と同じ)がある。

私なんかが子供の頃から最もポピュラーな日本の妖怪と行っても過言ではない、誰でも知っている河童です。昔の河童は下の画像のように恐ろしげに描かれていたりしますが、現在では可愛らしく表現された河童を目にすることの方が多いですね。もちろん、薩摩川内のガラッパも可愛らしいです。

画像出典元: Wikimedia Commons File:Kappa water imp 1836.jpg

享和元年(一八〇一)に水戸藩東浜で網にかかった河童の姿

享和元年(一八〇一)に水戸藩東浜で網にかかった河童の姿

河童の特徴

上記リンク先のWikiから河童の特徴を抜粋させて頂く。

  1. 全身は緑か赤色、頭頂部には皿があり、背中には甲羅がある。
  2. 頭頂部の皿が乾いたり割れたりすると力を失い、死ぬこともある。
  3. いたずら好きだが悪さをしない河童もいるが、尻子玉を抜く河童もいる。
  4. 相撲好き。
  5. 好物はキュウリ、魚、果物。

カッパ巻きの由来が、河童がキュウリ好きなところからきているとは知らなかったです。

ガラッパとは?

薩摩川内市での呼び名「ガラッパ」について調べてみた。河童と同じなのか、それとも違うのか?

引用元: ガラッパ – Wikipedia

ガラッパは、南九州に伝わる妖怪。河童に似た名前の通り、単に河童の訛りとも言われるが、河童に似た別の妖怪という説もある。本記事では後者として述べる。

諸説あるのでしょうけど、河童とは違うということにしておきましょう。で、ガラッパの特徴をまとめると。

  1. 外見の特徴は河童と同じだが、手足がより長い。
  2. 悪戯が大好き。
  3. 人間の仕事を手伝う話も多い。
  4. ヒョーヒョーと鳴く。
  5. 一般の河童に増して女好き。

Wikiを読んでみて受ける印象は、河童よりもガラッパの方がより人間の生活に近い位置にいるように感じた。それから薩摩川内市について書かれている部分もあるので、引用しておきます。この3つとも、調べてみてはじめて知りました。

薩摩川内市の五代町では、何日もガラッパの相撲につきあっていた者が、やがて病気になって死んでしまったとも伝えられている。

また伊佐郡や薩摩川内市では、仏飯を食べた人間や動物に対しては、ガラッパは恐れて近寄らないと言われている。

川内市(現在の薩摩川内市川内地域)では、赤ちゃんの歯が生え始める際に下より上の方が先に生えると、川でガラッパに引きずり込まれるとされ、赤ちゃんの名前を改名すると共に、人形を作って川に流すという。

薩摩川内のガラッパ関連リンク

  • 川内川と河童の話
    薩摩川内市のガラッパ伝説について書かれています。
  • さんぽっぽ(PDFファイル)
    薩摩川内市にあるガラッパのオブジェをイロイロ紹介されています。

ガラッパの綱引き

薩摩川内市には今年で415年目になる「川内大綱引」という伝統的な行事があります。

公式サイト: 川内大綱引~日本一の大綱!鹿児島県薩摩川内市の伝統行事です。(リンク切れ)

ルールが一般の綱引きとは違うので勉強をしてから見た方が良いです。川内大綱引のルール(リンク切れ)

昨年の様子がこちら。最初に揉み合っているのが、「押し隊」ではないかと思われる。

この川内大綱引きとガラッパ伝説を掛け合わせた「綱引きをするガラッパ」のオブジェを薩摩川内市ではよく見かけます。

街灯の下で綱引きをする可愛いガラッパ

街灯の下で綱引きをする可愛いガラッパ

ガラッパの綱引きを描いた絵

ガラッパの綱引きを描いた絵

わかりにくいですが、ここでもガラッパの綱引き

わかりにくいですが、ここでもガラッパの綱引き

3号線沿いにあるガラッパの綱引き

3号線沿いにあるガラッパの綱引き

まとめ

私、サラリーマンとしては比較的出張が多い方だと思いますが、行った先にはそれぞれ歴史や伝説があり、そういったものに少しでも触れられるという事が面白くて幸せでもあります。若い頃はこういった意識も殆ど無かったが、これからは出来るだけ行った先の歴史に触れてみたい。


鹿児島に行ったら、是非ともいただきたい薩摩地鶏!

コメント

  1. […] わるらしい。 ※ 薩摩川内のガラッパを紹介するブログ に移動します […]

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