ベトナム、ハノイのノイバイ国際空港免税店でぼったくりが横行している

ベトナム、ハノイのノイバイ国際空港免税店でぼったくりが横行しているWeblog

先日のベトナム出張では帰国する直前、最後の最後に気分を害する出来事がありました。それはなんと!空港免税店でぼったくり被害に遭いそうになったこと。いや、実際は被害に遭ってしまいました。

ノイバイ国際空港免税店

帰国の途、ノイバイ国際空港に着いてチェックイン~出国手続きを終えると免税店が並んだ下の画像の場所に出てきます。ここで最後にお土産を買って帰る旅行者も大勢いるかと思いますが、なんと!ここではぼったくりが横行しています。我々、平和な日本に住んでいる者からすると「まさか空港免税店でぼったくりなんてやらないよね。」と思っている方が大半かと思いますが、そうではありませんでした。

ノイバイ国際空港免税店

法外な価格で買わせようとする

最近は海外出張に行ってもあまりお土産を買わなくなったのだが、今回の出張では「たまには何か買ってかえろうか。」と思って先ず一つお土産を買った。(この一つ目のお土産も少しぼったくられていると思われますが、後述します。)

そして二つ目、妻に何か買おうかと思って立ち寄ったのがこの画像の店。右端にちらっと写っているのが店員。

ぼったくりをするノイバイ国際空港免税店

ハンカチがあるので値段を店員に聞いたら「40万ドン。」と片言の日本語で答えた。私が入国したときの為替レートは188だったので、これで計算すると400000VND÷188=約2128円になります。iPhoneのアプリ、Measuresで換算したら2051円になります。ちなみに私はかなり以前からこの単位換算アプリを愛用していますが、最近はもっと良いのが出ているのでしょうか?

で、「値段の割にはチープに見えるな。」と若干思ったが、この時はまだ空港の免税店でぼったくられるとは思ってもいなかったので、こんなものかと思い一つ買うことにした。500,000VNDを支払い、100,000VNDのお釣りを貰う。そして何故だかレシートにサインしろと言われてサインをしたら4という数字がある。「これってもしかして4ドル?」と思って「4ダラー?」と聞いてみたら、「40万ドン。」と返事。怪しいなと思いつつ店を出てから商品を確認。

裏面を見てみたら4を消したような跡がある。4の一番天辺の鋭角な部分だけちょっと残っている。「これはやっぱり4ドルや!」店に戻って店員に「4ダラーやろこれ!」と英語と関西弁が入り交じった言葉で問いただす。そしたらすぐに認めて返金してもらい、商品を返した。そして問題のハンカチを記念撮影。店員が横で「Sorry, sorry.」と言っていたが、「知るか、そんなもん!どうせ次の客もだますんやろ!」悪いとはさほど思ってなく、「ばれたか、チッ!」てなくらいでしょう。

これが問題のハンカチ。落ち着いて見たら値段(4ドル)相応に見えますね。他の商品にはUD$の値札が付いています。問題のハンカチにも裏面に値札が貼ってあるが、上にも書いたように4を消されていました。

ぼったくられそうになったハンカチ

為替レートを割り増しする

今回買ったお土産二つです。右側の商品を最初に買い、次にハンカチでぼったくられそうになり、その後に買ったのが左側のスクーターの置物です。価格は右側の商品がUS8ドル、スクーターが9ドルでした。見えづらいですが、右側の商品には値札が貼ってあり、価格はドル表示のみです。

ノイバイ国際空港免税店で買ったお土産

一つ目の商品は何の疑いも無くベトナムドンで支払った。ハンカチで騙されそうになった後で買ったスクーターの置物もベトナムドンで支払ったが、「為替レートが高くない?」と感じたがそのまま支払った。記憶が正しければ275,000VND。上で紹介したMeasuresで換算したら約13ドルになります。

買い物も終わったし、一杯飲んで時間を潰すかとSky Bakeryというカフェ&レストランに入った。為替レートがおかしいのでは?という疑問があるので”ノイバイ ぼったくり“でググってみた。そうしたらすぐに出てきました。

引用元: ベトナム ハノイ ノイバイ国際空港 免税店 への 「苦言を呈す」

今回、幾人にも及ぶ苦言を耳にし、また僕自身も一度騙されかけた事から、敢えてピンポイントで苦言を呈し、改善を呼びかけたい。 また、旅行者さんは、一国の首都国際空港内の正規空港職員による換算レート詐欺(ハッキリ言って、これは詐欺)に付、その事実がある事を良くご理解頂いた上で、対処して頂きたい。

上のリンク先に詳しく書かれていますが、やはりベトナムドンで支払う場合は金額を上乗せしているようです。私もこの二つのお土産を買った際、電卓で金額を示され、レシートを貰っていない。恐らく一つ目のお土産に対しても多めの金額を支払ってしまったのだと思います。今回立ち寄った3つの店でこんなんですから、大半の店で同様なことをしているのではなかろうかと想像します。

ビールを飲み、お店を出ようと会計をしたらここはまともな店でした。下のレシートをもらい、為替レートも正しいです。このレートならドルで払ってもドンで払っても同じです。ただ、店員によっては怪しい人もいるかもしれないと疑わざるをえない状況です。

まともな店のレシート

まとめ

ノイバイ国際空港に限らずですが、海外で買い物をする時の注意事項。街中の土産店などで買い物をする場合は、レシートが無い場合もあるのでもう少し注意が必要です。

  1. 値札を確認する。
  2. レシートを貰い、為替レートは自分でも計算する。
  3. 出来ればドルで支払う。
  4. 現金で支払う。(上記リンク先にはカード払いの方が良いと書いてありますが、私は現金払いの方が良いと思います。その理由は別記事にて書く予定です。)
  5. 高価な物やブランド品は海外では絶対に買わない。

恐らく多くの旅行者が知らないうちにぼったくり被害に遭い、あくどい店員の懐にお金が入っていることだろうと思います。まさか空港免税店がこのような事になっているとは思ってもいなかったです。

ベトナムの首都空港でありながら、旅行の最後の最後に過ごす場所がこんな有り様とは国の恥であると思いますが、何とも思っていないから改善されていないのでしょう!某国と一緒で全く信用できない国になってしまいました。ただ、出張先で一緒に仕事をする人達は良い人なので、少し救われます。

追記

このエントリーを書いたのは2014年9月であり、新ターミナルが完成する前のことです。それからほぼ1年経過した2015年9月にもう一度ハノイに行く機会がありました。今回は新しいターミナルが完成し、はじめてのハノイ訪問であった。

で、帰国する際に特に買うものは無かったのだが、いくつかお土産品を物色して値段を聞いてみた。今回はこのエントリーに書いたようなことはなく、ドンの価格を聞いても妥当な価格を答えてくれました。但し、空港価格なので、元々の値付けが割高になっています。まあ、これは仕方がないだろう。

新ターミナルになってからは、このエントリーに書いているような事は無くなってきているのかもしれません。以前はこんな事もあったと、参考までに頭の片隅にでも留めておいて頂ければと思います。

ノイバイ国際空港第2ターミナル

ノイバイ国際空港第2ターミナル


私が愛用している旅行財布。レビューも書いています。

コメント

  1. pino より:

    ブログを楽しく拝見しています。
    以前仕事をしていた関係で時々ベトナムへ遊びに行っています。
    タンソンニャット国際空港もドル表示値札をドンで支払う場合、レートを悪くして売る店があります。
    綺麗な店構えなので残念ですが・・・
    空港職員の無愛想と税関の賄賂要求、空港のぼったくりタクシーと良いところが少ないベトナム
    ですが、現地の友人知人は良い方が多いので好きな国です。
    観光客のリピート率が低いように聞いていますが、理解できますね。

    ViettelのSIMを持ち、ドコモのローミングサービスでSMSを主として使用しています。
    毎月10万ドンをスマホより入金し電話番号を維持しています。
    Appleマークに敏感な税関なので最近は他社のスマホを持って行っています。

    また、いろんな情報を掲載して下さい。

    • なっかん より:

      pinoさん、コメントありがとうございます。

      ベトナムについて詳しいようですね。私はハノイに数回行っただけですが、ついつい日本人的行動をしてしまい引っかかってしまいましたが、勉強代と思っておきます。
      ノイバイ空港ではいつも税関は素通りですが、賄賂を要求されたりAppleマークに反応されることもあるのですね。近々ハノイに行く予定があるので気をつけておきます。
      ぼったくられたとしても、大きな金額ではないのですが、腹が立つんですよね!金額の桁が大きいのも一因でしょうけど、10万ドンって聞いたら一瞬凄い金額に感じてしまいます。

      こちらこそ情報ありがとうございます。

      • pino より:

        iPhone、iPadの外箱の持ち込みは止めた方が良いです。
        転売目的と税関が言い出します。
        以前、私は友人から頼まれたiPhone4sを2台箱ごと持ち込み100万ドンの
        賄賂を払いました。
        それからは本体のみをポケットに入れて税関通過しています。
        お気を付け下さい。

        • なっかん より:

          pinoさん、ありがとうございます。
          新品は転売目的と言い出す可能性があるのですね。
          新品は持って行かないですが、仕事用と個人用の2台持ちになります。
          触らぬ神に祟りなしなので、今回も税関素通りになることを祈っておきます。

  2. ベトナム駐在 より:

    自分の無知でたかだか1500円くらい多く請求されたくらいで大げさな記事。
    発展途上国の厳しい生活をしてる店員を責める前に自分の無知を省みる事をお勧めします。

    • なっかん より:

      ベトナム駐在様。
      厳しい意見ををいただき、ありがとうございます。

    • しうたん より:

      駐在員には「たかだか」なんでしょうね。
      偉そうに。

  3. なっかん より:

    しうたん様。
    コメント有り難うございます。私は金額が少なくても、騙されると腹が立ちます。

    • しうたん より:

      それは当然の感情ですよ。
      誰だって一生懸命に働いたお金を大事に使いたいと思います。
      それが貧しい国の人々を相手にしてもです。昨日、ハノイから帰国しました。ノイバイ国際空港の免税店ではまだこの詐欺行為(あえてこのように表現させていただきます)が横行しておりました。
      今回、私は観光で行きました。観光客はボランティアではないのです。上記の「ベトナム駐在」のような考え方をするのであれば貧しい国の方々にタダで金をくれてやれば良いと思っております。
      ぼったくりを容認するような表現に、ただただびっくりしたので思わずコメントしてしまいました。

  4. なっかん より:

    しうたん様、新ターミナルになってからも、まだこのようなぼったくりをしているのですね。

    確かに発展途上国に行けば、この様なことが普通に行われている事があり、注意していない方が悪いというような事もあるかもしれませんが、それでも騙される方が悪いというような考えには同意できないです。

    それにしても国の玄関である空港でやるとは!気分良く帰りたいところに水を差されて腹が立つ出来事でした。

  5. ふみまる より:

    へ〜、そんな事があったんだ〜などと、他人事のように記事を読ませて頂きながら、まさに今日、同じ手口に引っかかりました。たまたまこちらのサイトを同行者と二人で読んでいて、Tシャツ数枚とチョコ、その他を買って精算が45ドル。正札も気にせず5千円程度か…とカード精算した後、同行者が面白半分で正札を計算。結果、23ドルが正しい価格。店員を問いただすと、ドル表記は商品番号だと言い張る始末。店内で電話をさせろ…と知り合いのベトナム人に電話をかけ始めたら、差額を現金で返金して来ました。
    いい経験をしました。

  6. なっかん より:

    ふみまる様、コメント有り難うございます。ノイバイ空港は相変わらずなのですね。とんでもない金額をボッタクられるわけではないので、気づいていない旅行者も多いのではないでしょうか?

    このページが少しでもお役に立てたようで、嬉しいです(^ ^)

  7. さやさん より:

     こんにちは。ブログを楽しく拝見させてもらっています。
     
     ノいバイ空港のぼったくりの話ですが、ノイバイ空港の帰国時、「制限エリア内」の銀行・両替所は1か所のみで、ぼったくりしてきます。(2019年5月の話)
     ハノイ市中の銀行、ノイバイ空港の”制限エリアに入る前の銀行”と同様に、掲示板のSELL/BUYのレート通りもらえるはずですが、制限エリア内の銀行のお姉さん2人組は、「このレートはコミッションを含んでいない。コミッションは3%です。」と言い張り、レートの金額から3%少ない金額を渡してきます。レシートも請求してもよこしません。 (その3%はおねーさん達の懐に入ります)
     制限エリア内の銀行、両替所はここ一か所だけなので、制限エリア内に入る前に両替を済ませてください。 ぼったくりしてきたら、3%のやりとりを相手に分かるようにスマホで録画をしながら、「3%のコミッションはかからないはず」「後日動画を付けてこの銀行本部へ問い合わせします」など主張したらしたら、引き下がるかも知れません。 
     一番いいのは、最初から制限エリア内の1か所しかない両替所は利用しないことです。
     日本で銀行員がお金をごまかすなどあり得ないですが、ベトナムではよくあります。
     警察、税務署、入国管理官、裁判官、外科医など他人の弱みを握る職業では賄賂話が日常の国です。
     
     あと、出国時の注意ですが、1日でもオーバーステイした場合出国審査維持に、まずは、100ドルー200ドル程度の賄賂を要求されます。現金を持ち合わせていなく、クレジットカードもない、出発時刻20分前などぎりぎりまで粘るなどして、交渉が上手くいけば10-20ドルまで下がるかもしれませんが、ハノイ空港は2013年以前のように1日程度のオーバーステイなら無料で通過させることは今はないようです。オーバーステイは係官のいいカモにされます。

     2010年頃から日本でもベトナム人を飲食店やコンビニ、作業現場で頻繁に見ることが多くなったけれど、日本の外国人労働者(移民)は、現在日本ではベトナム人を中心に単純労働者の募集をかけていて、ベトナムと日本の間で送り出し・受け入れルート(技術習得生、専門学校留学など経由の労働者を含む)が確立されてて、このままベトナム人移民が急増しつづけると日本も窃盗やごまかしなど規則違反が急増して不穏になるのではないかと心配です。

     ベトナムでの滞在でベトナム人の性質を見ると、一般に老若男女問わず多くが日本でいうヤンキー系で、(法律、規制を守らない。他人を尊重しない。自分と家族だけよければいい。お金をどんな手段を用いても手にいれるのがよい。ゆすりたかりチックなこと、騙し、窃盗も日常。) 
     警察も行政も賄賂要求をするのが通常で、警察、行政はそういうものとして市民からも考えられている。市民の為には動かないので、個人が真っ当に生きれる社会ではないような印象を受けました。

     ぼったくりに逢うたびに嫌な気分になるけど、ベトナムは他人に容赦がなく、お金だけが自分と家族を守ってくれるといった制度の社会で(お金がなくても受けられる公的救済制度が発達してないので、また他人と助け合うといった社会を作ろうという発想もない)、なんともしがたい感じですよね。

    • なっかん より:

      さやさん、こんばんは。コメント有難うございます。
      ノイバイ空港の両替の件、詳しい情報を書いて下さり有難うございます。

      私、しばらくの間ベトナムに行っていませんでしたが、来月から少しの期間行くことになりました。
      日本と同じつもりでいると、簡単にスリやぼったくり被害に遭ってしまいそうなので充分に注意するようにします。

      さやさんが書かれているように、日本へ働きに来るベトナム人労働者や観光客も見かけるようになりました。ベトナムも経済が発展していけば、治安やマナーが向上して行くことを期待したいですね。

  8. ポンカン より:

    つい数日前、ノイバイ空港の免税店でボッタクリ被害に会いました。
    24番ゲート周辺にある、食品系のおみやげを主に置いている店舗でベトナムコーヒー(15ドル)を購入した時です。

    自分が受けたのは、為替レートを割増しするタイプでした。
    「タイバーツを使いたいけどいくら?」って聞いて提示された700バーツをそのまま提示された金額を払ったという感じです。
    帰国後数日経って、色々振り返ったときに「あれ、レートおかしくない?」と思って調べてみたら、このページにたどり着きました。

    旅疲れ&空港内のショップという事でかなり油断してました。
    大した金額の商品でも無いですが、思い出したら腹立ちますね・・・

    以後気をつけようと思った次第です。

    • なっかん より:

      ポンカン様、コメント有難うございます。

      金額が大したことないから騙されやすいという面もあると思いますし、それが店員の狙いかもしれませんね。

      私もこの夏に暫くハノイに滞在していましたが、ぼったくりタクシーに遭いました。乗った距離からこのくらいかな?という金額を渡して降りたので金銭的な被害はそれほどではないものの、やはり気分を害しました。

      海外では「まさかここで?」というような場所でも油断しないようにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました