7月の初め、ゆう活についてエントリーを書いた。
ゆう活がはじまった頃はニュースなどでも話題になていたが、ゆう活が終わる8月末から9月初めにかけ、この関係のニュースを目にしなかった。というのも、私がベトナム出張に行っていたからだろうか?ニュースは読売プレミアムとその他ネット上のニュースをチェックしてはいたのですが、、。
ネット上のニュースを拾ってみる
引用元: ゆう活 県職員、ほぼ定時に退庁 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)(リンク切れ。)
勤務時間を朝方に前倒しする政府の「ゆう活(ゆうやけ時間活動推進)」を受け、県が今年7、8月の2か月間、出勤時間を1時間繰り上げた結果がまとまり、参加した延べ1301人のうち、98・2%が定時に退庁した。
読売新聞のサイトで検索したら、上のニュースくらいしか見当たらなかった。このニュースは山形県のニュースになります。山形県では、ほぼ全員が定時退庁をすることができたようで中々優秀ですね。ただ、この高い定時退庁率を達成できたのは、働く効率を良くしたのか、それとも単に働く時間が前倒しになっただけなのかがわかりません。
それと、私が読売プレミアムでチェックしていたのは、大阪版の紙面イメージが中心なので、このニュースを見かけなかったのは当然である。
引用元: ゆう活」の成果、省庁で大差 早帰りの風 夏越えるか :日本経済新聞
「ゆう活」の試みは安倍晋三首相の肝煎りで実施した。公務優先のため各省庁のバラツキはある程度、織り込み済みだ。仕事の効率化が大事なのは間違いないが、もう一つの狙いは「忙しくない時は潔く帰る習慣をつける」ことにある。
このニュースから各省庁の早朝出勤者のうち、定時退庁できた割合をまとめると下記のようになります。
- 厚労省: 64%
- 防衛省: 約3割
- 外務省: 「そもそも趣旨に沿えない」(職員)
- 財務省: 68%
単に「働く時間を前倒しにして早く帰ろう!」と働きかけるだけでは効果が無いことがわかります。
ゆう活に関する今日のニュースがあった。
引用: 霞が関の「ゆう活」、結局は労働強化? 「定時退庁できず」横ばいの35% : J-CAST会社ウォッチ
また、35%の職員は登庁時間を早めたにもかかわらず、遅くまで働いていたことがわかり、長時間働く職員の割合が徐々に増えていった実態も明らかになった。
最初は早く帰ろうとしていたが、そのツケが溜まってきたからこうなったのでしょうか?
所感
ネット上のニュースを探してみても、やはりゆう活がはじまった頃ほど話題にならずに終わってしまったように感じます。そしてニュースから感じられるのは、今年のゆう活が成功したとは言えないが、「時短や働き方を変えるきっかけになれば。」という前向きな考え方と、「下手をするとさらなる長時間労働につながる。」という見方もあるようだ。
ゆう活などしなくても、普段から残業することが前提になってしまっている場合は、いつもより1時間早く帰れるよう、業務効率化を図るべきではないでしょうか。ダラダラと遅くまで働いている人は論外ね。しかーし、サラリーマンとしては、効率よく働き、早く帰っても自分の利益に繋がらない場合が殆どなので面白くない。逆にダラダラと遅くまで働いた方が実入りがよい場合があったりもする。
まだまだ日本では遅くまで働く人を実質的に評価する仕組みになっている。根本的にこれを変えなければならない。効率的に働き、早く帰れる人を評価しよう!そういう評価の仕方をできる人が管理者になる必要がある。実際には、効率的に働ける人には沢山仕事が集まってくるので、中々早く帰れないだろうけど。
残業の無い会社
この記事を書いた翌日ですが、残業が無く年間休日も多い未来工業の記事を見つけたので紹介する。
引用元: 岐阜発「楽園企業」、毎日5時に帰る残業ゼロ術 | 日本一“社員”が幸せな会社の「うらやましすぎる真実」 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
「残業が日本一少ない」「休みが日本一多い」「売上目標や営業ノルマがいっさいない」――そんな「日本一『社員』が幸せ」といえる会社がある。岐阜県にある電気・設備資材メーカー、未来工業だ。
この会社、ネット上では定期的に話題になっているので、私も以前から知っていた。
カリスマ経営者でありがちなのが、創業当初に寝る時間も惜しんで働いて会社を大きくした。そしてそうした働き方を従業員にも求めるようなパターンだ。有名なところでは人の2倍働くことをモットーとしている経営者ですね。会社名は書かんけど「休みたいなら辞めろ。」という趣旨の発言をしたことのある方です。以前はこの会社のサイトにも、この経営者の考え方が掲載されており、「あれ?経営者がこんなことをサイトを通じて公開しちゃってもいいの?」と感じる内容も書かれていた。今は公開されていないようですけどね。
残業の無い未来工業はこれとは対極的です。経営者の考え方次第でこのようにも出来るわけです。2倍働くより、2倍の効率化を目指すべし!仕事は段取り次第で随分と効率良く出来るようになります。特に現在はIT技術を駆使すれば、2倍どころかそれ以上に効率化が可能なこともある。しかーし、それに人が追いつかない場合も多々有るのだが、、、。
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